よく世界一大きい魚が話題になることは多いですが、皆さんは世界一小さい魚を知っていますか?
世界一大きい魚は私たち日本人とは結構馴染みが深いので知っている人は多いかもしれませんが、世界一小さい魚を知っている人は少ないと思います。
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ということで、今回は「世界一小さい魚」をランキング形式でTOP5まで紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
5位:ミゼット・ドワーフ・ゴビー(Midget dwarf goby)
世界一小さい魚ランキングの第5位はハゼの仲間である「ミゼット・ドワーフ・ゴビー」です。日本語名はありませんが、英語では「Midget dwarf goby」と表されます。
midgetが「小さいもの」、dwarfは「小人」を意味していることからも、この魚が小さいことが分かります。体長は約10mmほどしかありません。
ミゼット・ドワーフ・ゴビーは、鮮やかな赤橙色をしており、丸い目と羽毛のような小さいヒレを持っています。インド洋のモルディブや西太平洋に生息していることが確認されていますが、生態などについてあまり情報がないのが現状です。
1981年に発見され、2004年までは世界最小の魚とされていましたが、現ランキングでは5位ということになりました。
4位:ドワーフ・ピグミー・ゴビー(Dwarf pygmy goby)
世界一小さい魚の第4位はゴマハゼ属の一種である「ドワーフ・ピグミー・ゴビー」です。こちらも和名がなく、英語では「Dwarf pygmy goby」と表されます。pygmyも「小さいもの」を意味した英単語です。
ドワーフ・ピグミー・ゴビーは「フィリピン・ゴビー(Philippine goby)」とも呼ばれ、オスは体長は9mmほどです。オスは最大でも1.1cm程度ですが、メスは1.5cmまで成長する個体もいます。
フィリピンのパラワン州やクリオン島に生息しており、シンガポールやバリ島でも見られます。しかし、残念なことに絶滅危惧種に指定されています。
3位:ドワーフ・フェアリー・ミノー
世界一小さい魚の第4位は、コイ科の仲間である「ドワーフ・フェアリー・ミノー」です。英名は「Dwarf Dwarf fairy minnow」で、fairy は「妖精」、minnowは魚の種類です。
「ドワーフ・フェアリー・ミノー」の最小標本は7.9mmほどしかないメスの個体です。この魚はインドネシアの淡水にしか生息しておらず、酸性雨の100倍(レモン汁ぐらい)もある酸性度の高い泥炭の中で生活しています!
1996年に発見されましたが、新種として正しく同定されたのは2006年になってからですが、世界一小さい魚としてギネス記録にも認定されたすごい魚です。
2位:スタウト・インファント・フィッシュ
世界一小さい魚ランキングの第2位は「スタウト・インファント・フィッシュ」です。英名は「Stout infant fish」で、stoutは「頑丈な」、infantは「子供」という意味です。
「スタウト・インファント・フィッシュ」は記録上最も軽い魚として知られており、オスもメスも同じように小さいため、実は最も小さい魚だという説があります。また、オスの大きさについては、最小で6.5mmという説と、7.5mmという説があり情報が錯綜している状態です。(メスは8〜9mmほど)
小さいバナナのような見た目をしており、オーストラリアのグレートバリアリーフに最も多く生息しています。
1位:ヒカリオニアンコウの一種(Photocorynus spiniceps)
世界で最も小さい魚ランキング堂々の第1位は、「ヒカリオニアンコウの一種(Photocorynus spiniceps)」です。英名も無いこの魚のオスは、最小体長がわずか6.2mmほどしかありません!
一方で、メスの体長は50mmほどになるので、今回紹介している魚と比べるとかなり大きいことが分かります。メスは大きいですが、オスがとてつもなく小さいということで今回のランキング1位としています。
深海に住むアンコウの仲間たちは、体の小さいオスがメスに噛み付いて交尾を行うことが知られていますが、この魚も例外ではありません。
メスを見つけると噛み付いてメスにくっつき、体の器官のほとんどが精巣となっていきます。そして、自分達の子孫を残していきます。。。
「しらす」は世界一小さい魚じゃない
私たちが普段生活する中で出会う小さい魚を思い浮かべた時、「しらす」や「ちりめんじゃこ」を思い浮かべる人がいるんじゃ無いでしょうか?
確かにスーパーで買ってきたパックを探してみると、1cm程度しかない「しらす」もたくさんいると思います。しかし、しらすは世界一小さい魚にはなり得ません。
なぜかというと、「しらす」は成体(大人)ではなく、稚魚(子供)だからです。しらすは「カタクチイワシ」や「ウルメイワシ」などの稚魚であり、これからどんどん成長していく途中なんです。
大人になれば15cmを超えるような大きなサイズに成長していくので、ランキングには入りません!
「クリオネ」も世界一小さい魚じゃない
その可愛らしい姿から「流氷の天使」として人気のある「クリオネ」ですが、そのサイズ感(小さいものは1 cmほど)から「世界一小さい魚」として誤解されることがあります。
しかし、「クリオネ」も世界最小の魚ランキングに入ることはありません。その理由は「クリオネは魚じゃないから」です。
実は、クリオネは魚類ではなく貝類の仲間なんです。その証拠に、クリオネの標準和名は「ハダカカメガイ」と言います。知らない人も多いと思うので、雑学としても使えるかもしれません!
じゃあ世界一大きい魚は何?
今回は世界一小さい魚のランキングを紹介してきましたが、逆に世界一大きい魚はなんなのか気になっている人もいると思うので紹介します!
世界最大の魚は、水族館の人気者として親しまれている「ジンベエザメ」です。体重は21.5トン、体長は12m以上にまで成長します。6.2mmと比較するとなんと「約1,900倍」の大きさです。
ジンベエザメは世界最大の魚だけでなく、哺乳類以外の脊椎動物の中でも最も大きい生物として知られています。大きい体とは裏腹に、プランクトンを食べる大人しい魚として親しまれていますね。
まとめ
今回は、世界一小さい魚をランキング形式で5種類紹介してきました。順番は下記の通りになります。
順位 | 名前 | 最小体長 |
---|---|---|
1 | ヒカリオニアンコウの一種 | 約 6.2mm |
2 | スタウト・インファント・フィッシュ | 約 6.5〜7.5mm |
3 | ドワーフ・フェアリー・ミノー | 約 7.9mm |
4 | ドワーフ・ピグミー・ゴビー | 約9mm |
5 | ミゼット・ドワーフ・ゴビー | 約10 mm |
最小体長についてはちょっと怪しい部分もありますが、この顔ぶれが大きく変わることは無いと思います。
また、 現時点での情報をもとにこのランキングを作成しましたが、新種の動物は日々発見されています。これだけ小さい魚が私たちの目から隠れるのはそんなに難しいことでは無いので、すぐにこのランキングは覆ってしまうかもしれません!
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