SDGsが広まるに従って、最近少しずつニュースで取り上げられることが増えてきたのが「未利用魚」です。一部では「低利用魚」という言葉も使われていますが、これらに違いはあるのでしょうか?
また、「深海魚」と「未利用魚」にはどんな違いがあるのでしょうか?(実はかなり密接な関係があります)
ということで今回は、未利用魚にまつわる様々な疑問を解消していきたいと思います!
未利用魚(みりようぎょ)とは?
未利用魚とはその漢字の通り「利用されていない魚」のことを指します。ここには全く利用されていない魚も、少しだけ利用されている魚も含まれています。
また、魚とは言っていますが、一般的に海の生き物全般を指しているため、エビやカニなどの甲殻類やイカ・タコなどの頭足類も含まれます。
未利用魚は、漁獲はされても「知名度が無い・漁獲量が少ない」などの理由でそのまま捨てられてしまうような魚のことで、「実は美味しい」ということも珍しくありません。棄てるのはもったいないので、漁師さんが船の上で食べていることもあります。
SDGsなど、持続可能性が叫ばれていることもあり、この「未利用魚」に少しずつ注目が集まっています。
未利用魚と低利用魚(ていりようぎょ)の違いは?
結論から言うと「未利用魚」と「低利用魚」にはほとんど違いがありません。「低利用魚」はその漢字から、利用される頻度の少ない魚と読み取れますが、同じ意味で「未利用魚」も使われているので、ほぼ同じと思って大丈夫です。
ただ、最近はほとんど活用されない魚も、少しだけ活用される魚も、総じて「未利用魚」と呼ばれることが多いです。
なぜ未利用・低利用なのか?
未利用魚や低利用魚がなかなか利用・活用されないのには、下記のような理由があります。
- 知名度が無く、売れないから
- 取り扱いに注意が必要だから
- 漁獲量が少ないから
- 小さくて食べにくいから
- 大きすぎて扱いづらいから
- 見た目が悪いから
- イメージが悪いから
これを見ると、市場に流通するには結構な条件をクリアする必要がある、ということがわかります。
逆に言うと、私たちが普段スーパーなどで買って食べている魚のほとんどが、この難しい条件をクリアして流通しているということです。
未利用魚や低利用魚が利用されていない理由について、詳しくはこちらの記事で解説しています。
「深海魚」も未利用魚・低利用魚に含まれる?
このブログでは深海魚を多く扱っているので、深海魚と絡めてもう少し深掘りしたいと思います!少しずつ知名度が上がってきている深海魚ですが、彼らは未利用魚・低利用魚に含まれるのでしょうか?
先ほどの「利用されない理由」から考えると、ほとんどの深海魚が含まれる、と言えます。
一部の種類を除いて、まだまだ深海魚の知名度は低いですし、見た目も悪いものが多く、イメージもあまり良くありません…。
イワシやサバと違って、基本的には漁獲量も少ないですし、食べられる部位も少ない種類が多いです。
そのため、深海魚の多くは未利用魚に含まれると言えます!
とはいえ、金目鯛やタラなど、既に広く利用されている深海魚もいます。既に利用されている深海魚はこちらの記事で紹介しています。
未利用魚はどこで食べられる?通販もある?
少しずつではありますが、「未利用魚をそのまま棄ててしまうのはもったいない、どうにか利用していこう!」という動きが出てきています。
そのため、以下のように美味しい未利用魚が手に入る・食べられるサービスも少しずつ増えています。
この中でも「Fishlle!」は、サブスクで旬の未利用魚を送ってくれるサービスで、とてもオススメです!このサービスでは、魚を「骨抜き・調理済み」で届けてくれるので、届いたものを簡単にすぐ食べることが出来ます。
利用されていない、でも実は美味しい!という未利用魚をぜひトライしてみてください。
他のサービスも含めて、詳しくはこちらの記事でまとめています。
まとめ:未利用魚を活用しよう!
今回は、未利用魚・低利用魚について解説してきました。今回これらについて学んだ人は、もっと未利用魚や低利用魚が活用されていくように、実際に食べてみたり、紹介したサービスを活用してみたりしてください!
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