「サメとエイの違いはなんでしょう?」こんな質問を急にされた場合、皆さんはなんと答えるでしょうか?
「形」とか「見た目」と答える人がほとんどじゃないでしょうか?しかし、これは正しい答えではありません!実は見た目だけでは判断できない種類が存在します。
では、なんと答えるのが正解なのか、サメとエイの違いを解説していきます!
サメとエイの違いは形じゃない
魚類を大別すると、硬い骨を持つ「硬骨魚類」と軟らかい骨だけの「軟骨魚類」に分類することができます。実はサメもエイも骨は軟らかいので、同じグループに属しているということになります。
では、サメとエイは、どうやって判断すればいいのでしょうか?
多くの方が「見た目」や「形」と答えるかと思います。では、こちらの写真に写っている「サカタザメ」は、サメとエイどちらでしょうか?
答えは「エイ」なのですが、エイと答えた人もサメと答えた人もいると思います。同じような見た目をした「カスザメ」というサメもいるため、見た目だけで見分けることは難しい場合があります!
サメとエイの違いは「エラ」?
実は、サメとエイの違いは形ではなく「エラ」にあります。「エラ」がどこについているか、で判断することができます。
- エラが体の横側についている➡︎「サメ」
- エラが体の下側についている➡︎「エイ」
これはどういうことなのか、少し見にくいですが、こちらの写真(サカタザメの裏側)を見てください。「エラ穴」が体の下側についていることが分かると思います。
「サカタザメ」は名前にサメとついているのでさらに紛らわしいですが、エラ穴が体の下側についているので、この魚は「エイ」です!
これはサメなのかエイなのか…、不安に思った時はエラの位置を確認してみてください!
番外編:ノコギリザメとノコギリエイの違い
軟骨魚類には「ノコギリザメ」と「ノコギリエイ」の両方がいますが、これら2種類を見分ける上でも「エラの位置」は効果を発揮します。
エラが体の横側についていれば「ノコギリエイ」ですし、下側についていれば「ノコギリザメ」です。
さらに言うと、こんな違いがあります。
- 体の大きさ:ノコギリエイは最大7〜8m(ノコギリザメは1.5m程度)
- ヒゲの有無:ノコギリザメには2本のヒゲがある
どちらの種類も水族館で展示されているので、興味がある人はぜひ観に行ってみてください!ノコギリエイの方がレアですが、「アクアパーク品川」で観ることができます。
まとめ:サメとエイは形だけじゃ分からない
今回は、意外と知られていない「サメとエイの違い」を解説してきました。サメとエイは同じ軟骨魚類ですが、その違いは「エラの位置」です。
- エラが体の横側についている➡︎「サメ」
- エラが体の下側についている➡︎「エイ」
水族館や海で「これってサメ?エイ?」と迷った時は、ぜひエラの位置をチェックしてみてください!
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