真っ暗で冷たいイメージのある深海ですが「植物って存在してるの?」そんな疑問を持つ方も多いはず。
ということで今回は、深海に植物は存在するのか、という素朴な疑問に答えていきたいと思います。
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深海に植物は存在しない?
まず結論から言ってしまうと「深海に植物は存在しません」
ただ、これだけだと短すぎるので、ここからもう少し詳しく解説します。
まず海の中でもどの部分が「深海」なのか?ということですが、これには厳密な定義がありません!ですが、一般には水深200m以上のことを言います。
つまり、海の水深200m以上の場所には植物は生息していない、ということです。
深海に太陽光は届かない?
では「なぜ深海に植物が生息していないのか?」こういう疑問も生まれてくると思います。
それは「太陽光が届かず、光合成できないから」です。
植物が二酸化炭素と水と光を利用して光合成を行っていることは、多くの人が知っていると思います。光合成をしない寄生植物もいますが、基本的に植物は光合成をすることで生きています。
実は、光合成ができるほどの光が届くのは「水深 約200m」です。つまり深海のギリギリ手前。
深海は太陽光が届かない場所なので、光合成することができません。
深海には海藻(藻類)も存在しない?
一応、海藻と植物は分類上異なるということで、海藻についても紹介しておきます。
先ほど説明したのと同じように、光合成することができないため深海には「海藻」も存在しません。
ワカメやコンブやヒジキなど、よく知られている海藻たちは深海で生きていくことはできないんです。
しかし、ちぎれた海藻などの残骸はゆっくり深海の方へと流れていきます。そして回り回って、深海に生息する生き物の栄養になっていくのです!
深海には植物プランクトンも存在しない?
もうわかってきたと思いますが、深海には植物プランクトンもいません!
植物プランクトンも光合成を行なって生活しており、その光が深海には届かないからです。
浅い海では植物プランクトンは重要な役割を果たしています。彼らが光合成で生み出した栄養素を動物プランクトンが食べ、動物プランクトンを食べて魚が大きく成長していきます。
深海にはこの植物プランクトンが存在しないため、生き物の量が浅い海よりもかなり少いです。
しかし、深海には植物プランクトンの死骸や動物のフンが「マリンスノウ」となって降り注いでおり、これが栄養の元となっています!
まとめ:深海に太陽光は届かない→植物はいない
今回は「深海の植物は存在するのか?」という疑問に答えてきました。
答えは「存在しません」、その理由は「光合成ができないから」です。
他にも素朴な疑問をたくさんまとめたので、ぜひこちらの記事を見てみてください!
もっと深海について知りたい人へ
もっと深海魚について知りたい方は本を読むのがオススメです!
様々な深海に関する話が詳しく描かれているので、ぜひ読んでみてください!
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