【1,000本はウソ】ハリセンボンの針は本当は何本ぐらい?

フグの仲間で、膨らんだ時に出てくる無数の針が特徴的なハリセンボン。

多くの方が知っている魚だと思いますが、皆さんはこの「ハリセンボン」の針が何本ぐらいあるのかをご存知でしょうか?

名前から推測すると「1,000本」ぐらいありそうですが、実際のところはどうなのでしょうか?詳しく解説していきます!

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ハリセンボンの針の数は?

ハリセンボンは漢字で書くと、皆さんの想像通り「針千本」と表されます。

しかし、ハリセンボンの針の数は大体「350本~400本」程度しかありません。

3匹集まってやっと針の数が1,000本を超える程度という事です。つまり、ハリセンボンという名前は嘘ということになります…。

ハリセンボンの子供には針が無い?

名前からも針のイメージが強いハリセンボンですが、子供のころは大人のような立派な針を持っていません。さすがに言い過ぎですが「ハリゼロホン」と言ってもいいぐらいというわけです。

ここからも「ハリセンボン」という名前が嘘という事が分かりますね。笑

一応針のようなものはありますが、子供の頃はまだまだ短く、外敵から身を守るには少し心もとないのが正直なところです…。

なぜハリセンボンという名前なのか?

名前とは裏腹に約350〜400本の針しか持っていないハリセンボン、にもかかわらずなぜこの名前がついたのでしょうか?

それは「千本ぐらい針がありそう」だからです。なんともいい加減ですが、呼びやすいし覚えやすいので、今思うとこれで良かったかもしれません(笑)

実際の針の数を間に受けて「針三百本(ハリサンビャッポン)」とか「針四百本(ハリヨンヒャッポン)」になってしまったら、さすがに呼びづらいですからね…。

ハリセンボンはどうやって針を出す?

ハリセンボンの針は、常に出ているわけではありません。外敵から身を守る時に、体を膨らませて体から針を出します。

体が膨らむことで外敵を驚かせることができますし、針が付いていることで食べるのを諦めさせることもできます。

また、体を膨らませる仕組みは「海水を飲み込んで体を膨らませ、その際に針の根本が引っ張られて起き上がる」という流れです。

釣り上げられた時は、水の代わりに空気を吸い込んで体を膨らませています。

ハリセンボンには毒が無い?

ハリセンボンはフグ目に分類されるため、フグの仲間です。フグといえば「毒(テトロドトキシン)」のイメージがあるので、ハリセンボンの針にも毒があるのでは?と考える人もいると思います。

ですが、ハリセンボンの針に毒はありません!もちろん刺さると物理的に痛いですが、毒が体に影響することは無いです。

また、ハリセンボンは身や内臓にも毒を持っていないとされています。

そのため、沖縄では「アバサー」という名前で食用利用もされています。身は少なめですが「アバサー汁(ハリセンボンが入ったお味噌汁)」は絶品なので、機会があればぜひお試しください。

ハリセンボンには針はありますが毒を持っていないので、外敵に針ごと丸飲みされてしまうこともあります…。

ハリセンボンは飼育用として人気?

ここまで解説してきた通り、ハリセンボンは鋭い針を350〜400本持っていること以外、そこまで危険なポイントはありません。

見た目は結構可愛らしいので、実は飼育用として人気が高い魚です。特に幼魚の頃は体も小さくて、とても可愛いです!

普通に飼育していると、体を膨らませて威嚇するようなことはほとんどありませんが、ぜひ可愛いハリセンボンの飼育を検討してみてください!

ハリセンボンには水族館で会える

飼育用として人気が高いだけあって、ハリセンボンは水族館でも展示されることが多いです。

ということで、ハリセンボンが観られる可能性の高い水族館を3つ紹介します!

ただし、針が出てない姿を見ても「ハリセンボン」だと気づかない可能性があるので、お気をつけて…

ハリセンボンに会える可能性の高い水族館

まずはフグと言えばココ!山口県にある「海響館」です。フグが有名な山口県だけあって、海響館にはたくさんのフグが展示されています。もちろん。ハリセンボンも例外ではありません!

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もう一つは、皆さんご存知の「海遊館」です。ジンベエザメが有名な大きな水族館ですが、ハリセンボンも展示されることが多いです。

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最後は愛知県にある「名古屋港水族館」です。この水族館は日本一大きい水族館で、ハリセンボンの餌やりをYoutubeにあげたりもしています。

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まとめ:ハリセンボンの針は少ない

ここまでハリセンボンについて、針の数から毒の有無まで解説してきました。

今回紹介した情報をまとめるとこちらの通りです。

ハリセンボンのまとめ
  • ハリセンボンの針は約350~400本
  • 名前の由来は「1,000本針ぐらいがありそう」というところから
  • ハリセンボンは水を吸って、体を膨らませることで針を出している
  • ハリセンボンには毒がないので食用として人気(沖縄:アバサー汁)
  • ハリセンボンは飼育用として人気がある(とても可愛い)
  • ハリセンボン水族館で会える(山口県の「海響館」がオススメ)

ぜひ、水族館に行って癒されたり、実際にアバサー汁を食べてみて海を満喫してください!

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この記事を書いた人

水族館や深海魚・水産に関わることなどが大好きです。
大学院で深海魚に関する研究をしていましたが、2020年に社会人になり
働きながらブログをちょこちょこと書いています。

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