超有名なサメ映画である『ジョーズ』のせいで、サメと聞くと「危険で怖い」というイメージを持っている人が結構多いと思います。
ですが、人を襲ったことのあるサメはかなり少なく、基本的に人食いザメなんていうのは存在しません!それどころか、プランクトンを食べて生活しているサメも世の中にはいるんです。
ということで今回は、プランクトンを食べて生きているサメ3種類を全て紹介します。
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プランクトンを食べるサメがいる?
現在、プランクトンを食べて生活するサメは3種類のみです。これらのサメは全て大型で、生きるために必要なエネルギーが大きいです。
必要なエネルギーが多いなら、簡単にエネルギーを摂取できるようにすればいい、ということでプランクトンを主食にしていると考えられています。こうすることで、ちょこまかと動く生き物を餌とするよりも、エネルギーを節約することができます。
- ジンベエザメ
- ウバザメ
- メガマウスザメ
ジンベエザメは水族館で大人気の魚ですが、他の2種類は聞いたことがない人も多いと思います。一種類ずつ解説していきます!
プランクトンを食べる①「ウバザメ」
和名:ウバザメ
分類:ネズミザメ目ウバザメ科
体長:最大11m
最初に解説するのは「ウバザメ」漢字で書くと「姥鮫」です。口の内部などがお婆さんのような見た目をしているということでこの名がついています。
ウバザメはジンベエザメに次いで2番目に大きい魚です。その巨大さゆえに、海で見ると恐ろしいですが、性格自体はとても穏やかです。
大きな口を開けてプランクトンを濾しとる姿や、漁船に自ら寄ってきて捕まる姿から「バカザメ」と呼ばれることもあります。
世界の海に広く生息しており、日本で発見されることもあるサメです。
プランクトンを食べる②「メガマウス」
和名:メガマウスザメ
分類:ネズミザメ目メガマウスザメ科
体長:最大7.1m
続いて紹介するのは、その名の通り大きな口を持つ「メガマウスザメ」です。「メガマウス」とよく呼ばれており、ニュースに取り上げられることも多いです。
鼻先が短くオタマジャクシのような頭を持つサメで、見た目のユニークさから深海魚の本にもよく特集されています。
普段は深い海にいますが、夜になると食べ物を求めて浅い海に上がってきます。顎(あご)の内側が銀色になっており、それを使ってプランクトンを集めているとも言われています。
世界で発見された個体のうち、約30%が日本で見つかっているという日本と馴染みの深い深海ザメです!
プランクトンを食べる③「ジンベエザメ」
和名:ジンベエザメ
分類:テンジクザメ目ジンベエザメ科
体長:最大17m
最後に紹介するのは「知らない人はいない」と言っても過言ではない「ジンベエザメ」です。世界で最も大きな魚です。
その巨大さとは裏腹に性格はとてもおとなしく、プランクトンの他に小魚やイカを食べて生活しています。
水深1,000mまで移動することもあり、深海魚としての側面も持っています。(実は最高で2,000mを記録したこともあります。)
体内から300体もの子供が見つかったこともあり、多産なサメとしても有名です。
3種類のサメは水族館で見られる?
ここまで、プランクトンを食べるサメを3種紹介してきました。僕もそうですが、やっぱり生で見たいですよね…?
実際に泳いでいる姿や、プランクトンを勢いよく食べてる姿が見たい人が多いと思います。
ということで「ウバザメ」「メガマウス」「ジンベエザメ」が水族館で見れるのかをまとめてみました。結論から言うとこんな感じになります。
- ウバザメ:見れない…
- メガマウス:見れない…
- ジンベエザメ:見れる!
残念なことに、ウバザメとメガマウスはまだ水族館で飼育されたことがありません。これには色々な影響が考えられます。
- 飼育のための費用が高いこと
- 保護種となっていること
「ジンベエザメ」も飼育にかかる費用は高いですが、集客効果も高いので飼育が実現しています。
一般認知度が低い「ウバザメ」や「メガマウス」の飼育に乗り出す水族館はしばらく現れないと思われます。残念ですが仕方ありません。技術が発達していくことを願います。
ジンベエザメに会える水族館は?
希少な「ジンベエザメ」に会いたい方に、どこの水族館に行けば観れるのかを紹介します。
のとじま水族館(石川)
石川県の能登島にある「のとじま水族館」全国各地で人気の展示をアグレッシブに取り入れる魅力たっぷりの水族館です。
この水族館は日本海側で唯一ジンベエザメを展示しています。
ジンベエザメ水槽としては、美ら海水族館に次ぐ大きさで見ごたえバツグンです。ぜひ訪れておきたい水族館の一つです。
海遊館(大阪)
日本が世界に誇る水族館「海遊館」日本人なら知らない人がいない水族館です。そして海遊館といえばやっぱり「ジンベエザメ」
ジンベエザメがいる水槽は「8階の高さからゆっくりと下り、海の表層から深層へと潜っていく感覚が味わえる」という作りになっています。
そのため、同じ水槽でも様々な顔を見ることができます。
外国人観光客の急増で混んでいることが多いですが、それでも存分に楽しめる水族館です。
いおワールドかごしま水族館(鹿児島)
鹿児島の海をベースに展示された「いおワールドかごしま水族館」
館内で最初に出会う水槽そこに悠然と泳ぐ「ジンベエザメ」
この水族館は目玉の「ジンベエザメ」が5.5mを超える前に海に放流するといいます。
この行動は「幅25mの水槽は、20mほどに成長するジンベエザメを飼育するには小さい。」という考え方から来ています。生物のことまで考えた素晴らしい試みです。
美ら海水族館(沖縄)
海遊館と並び大人気の「美ら海水族館」沖縄に行ったら外せない施設です。
有名な「黒潮の大水槽」では悠然と泳ぐジンベエザメ2頭を見ることができます。
あれほど出会った時の感動が大きい水槽はなかなか無いです。絶対に行っておくべき水族館。
こちらも観光客が増加中です。混んでいることが多いですね。
まとめ:ジンベエザメだけ水族館で観れる
プランクトンを食べて生活するサメは3種です。
- ジンベエザメ
- ウバザメ
- メガマウスザメ
そして水族館で見られるのは今のところ「ジンベエザメ」のみです。
ですがこれから先技術の進歩や「ウバザメ」「メガマウス」の知名度向上により実現する可能性ももちろんあります。
期待しながら気長に待ちましょう。
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