「サメじゃない」のに「サメ」とつく、紛らわしい魚達を5種類紹介

普段あまり意識していないかもしれませんが、紛らわしい名前の生き物、世の中に結構いますよね。

例えば、ネズミキツネザル(サルです)とかタコイカ(イカです)とかハダカゾウクラゲ(クラゲではありません)とか…。

今回はそんなややこしい名前の生き物の中でも「サメ」に焦点を当てて、実際はサメじゃないのに名前にサメとついている魚達を紹介します!

目次

サメじゃないのに「サメ」とつく魚

生物学的にサメでは無いにも関わらず、その見た目や習性から名前に「サメ」とつけられた生き物が、世の中にはたくさんいます。

サメじゃないのに「サメ」とつく魚一覧
  • チョウザメ:硬骨魚類なので全然サメじゃない
  • コバンザメ:硬骨魚類なので全然サメじゃない
  • サカタザメ:エイの仲間
  • ギンザメ:軟骨魚類だけどサメじゃない
  • サメガレイ:カレイの仲間

それぞれ名前の由来や特徴を詳しく見ていきましょう!

キャビアの産みの親「チョウザメ」

最初に紹介するのは「チョウザメ」です。キャビアを産む魚として知られていますが、サメではありません。

チョウザメは「硬骨魚類」に分類されており、「軟骨魚類」であるサメとは分類状かなり離れた魚であると言えます。

また、浮き袋を持っているので体の特徴的にもサメとは別物です。

チョウザメは漢字で「蝶鮫」と書きますが、鱗の形がチョウの様な見た目をしていること・サメのような見た目をしていることからこの名前がついています!

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サメにくっつく「コバンザメ」

続いて紹介するのは「コバンザメ」です。水族館でよくジンベエザメやカメにくっついているのが可愛らしい魚ですが、コバンザメも実はサメとはかなりかけ離れた種類です。

「コバンザメ」もチョウザメと同じく、硬骨魚類に分類される魚です。スズキ目というところに分類されるので、こちらもサメとは全く関係無い魚だと言えます。

コバンザメは漢字で「小判鮫」と書きます。頭についている小判のような形をした吸盤と、大型のサメによくくっついている姿からこの名前がついています。

少し無理矢理な気もしますが…、こういう名前の付け方もあるようです(笑)

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サメとエイが混ざった?「サカタザメ」

続いて紹介するのは「サカタザメ」です。水族館でも時々飼育されるサカタザメは、サメとエイが合体したような見た目をしていますが、エイの仲間です。

「サカタザメ」は軟骨魚類に分類されるので、サメとは比較的近縁の種類だと言えますが、「エイの仲間」なのでサメではありません。

ちなみにサメとエイは形や見た目ではなく、「エラの位置」で見分けることが出来ます。

  • エラが体の側面にある:サメ
  • エラが体の下側にある:エイ

見た目はサメっぽいサカタザメですが、エラが体の下にあることからエイの仲間であることが分かります!

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深海魚として人気の「ギンザメ」

続いて紹介するのは「ギンザメ」です。深海魚として人気のあるギンザメは、軟骨魚類ですが、サメではありません。

「ギンザメ」もサカタザメと同じく軟骨魚類に分類されるので、サメとは近いグループではありますが、「ギンザメ」というグループに入るのでサメではありません。

分類的にサメと近いことや、ロレンチーニ器官を持つなどサメに似た特徴を持つことなどからこの名前がつけられたと考えられます!

ちなみに英語では「Silver Chimaera」と呼ばれるのでサメの要素は入っていません。

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カレイの仲間「サメガレイ」

最後に紹介するのは「サメガレイ」です。名前からも分かるかもしれませんが、サメガレイもサメとは関係ありません(笑)

「サメガレイ」は硬骨魚類に分類されるカレイの仲間です。

ではなぜこのような名前がついているかと言うと、サメ肌(サメ特有のザラザラとした肌)に似たザラザラした肌を持つためです。

サメガレイは非常に美味しい魚なので、市場などで見つけたらぜひ食べてみてください!

紛らわしい名前だけど「サメ」の種類も

ここまで、名前に「サメ」とついているのにサメじゃない魚を紹介してきました。しかし、今回紹介したものとは逆に、紛らわしい名前なのに「実はサメである種類も」いるので紹介します!

  • シロワニ
  • ネコザメ
  • イヌザメ
  • トラザメ
  • イタチザメ など

シロワニはワニと付いていますが、かなり大型のサメで、見た目もまさにサメという姿形をしています。一部地域ではサメのことを「ワニ」と呼んでおり、それが由来とされています。

他の種類は見た目から他の動物の名前がついていますが「サメの仲間」です。

英語だと別の生き物の名前がついており、日本語と英語の両方を覚えるのは非常にややこしいです(笑)

こちらの記事で一部紹介しているので興味がある方は読んでみてください。

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「ジンベエザメ」はクジラの仲間?

最後に水族館で大人気のジンベエザメにも少し触れておきます!

ジンベエザメはその温厚な性格や大きな体から、クジラの仲間と勘違いされることがありますが、歴としたサメの仲間です。

哺乳類であるクジラとの違いはこんな感じで結構あります。

  • 呼吸方法
  • 泳ぎ方
  • 出産の方法
  • 体温調整の方法 など

より詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

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今回のまとめ

今回は下記の通り、名前に「サメ」とつくのにサメじゃない魚を5種類紹介してきました!

  • チョウザメ:硬骨魚類なので全然サメじゃない
  • コバンザメ:硬骨魚類なので全然サメじゃない
  • サカタザメ:エイの仲間
  • ギンザメ:軟骨魚類だけどサメじゃない
  • サメガレイ:カレイの仲間

どれも水族館で会えるので、実際に間近で見てみることをオススメします。

確かにサメじゃないな、と感じると思います(笑)

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この記事を書いた人

水族館や深海魚・水産に関わることなどが大好きです。
大学院で深海魚に関する研究をしていましたが、2020年に社会人になり
働きながらブログをちょこちょこと書いています。

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