【保存版】水族館好きが絶対読むべき本を片っぱしから紹介!【随時更新】

皆さん、水族館は好きでしょうか?水族館大国である日本には100を超える水族館があり、水族館を身近に感じている人は多いと思います。

しかし水族館には多面性があり、一言で水族館が好き、と言ってもその理由は様々だと思います。

水族館が好きな理由
  • 水族館にいる動物が好き
  • 水族館の落ち着いた雰囲気が好き
  • 水族館のデザインが好き
  • 水族館の大水槽が好き
  • 水族館で感じる浮遊感が好き etc.

少し考えただけでも色々な魅力があります。そして、今回紹介する「水族館の本達」も、一元的にではなく、水族館の魅力を様々な面から捉えているものを集めました!

たくさんの本を紹介しているので、この記事を通じて水族館のいろんな魅力を知ってもらえれば幸いです。そして、ぜひ読んだ後は実際に水族館に行ってみてください!以前よりも遥かに、水族館が楽しくなるはずです。

目次

水族館の建築・雰囲気が好きな人にオススメ

① 日本の美しい水族館

こちらは、2022年9月に発売されたかなり新しい本「日本の美しい水族館」です。(個人的にイチオシです!)

水族館の美しい写真がTwitterで人気となっている銀鏡つかささんの著書です。紹介されている水族館数は44と、数は比較的少なめですが、掲載されている写真全てが美しく、本を読むと水族館に行きたくてたまらなくなります…。

オススメポイントは次の通りです。

オススメポイント
  • 全国44の美しい水族館とその魅力が分かる
  • 綺麗な写真で引き込まれ、水族館に行きたくなる
  • それぞれの水族館のコンセプトが学べる

写真がたくさん使われているだけでなく、その水族館の中でも特に魅力的な水槽についての解説があったり、建物自体の魅力にも言及したりと、しっかりと内容が充実しています。

また、ほぼ全ての写真に観客が写っていないので、写真の撮影にとてもこだわられていることが分かります。これだけ撮るのに相当時間がかかったのではないかと思います。

これを読んでいるだけで水族館に行きたくなる、そんな本なのでぜひ一度手に取ってみてください!

水族館の落ち着いた・あるいは幻想的な雰囲気が好きな人向け

② 全国水族館ガイド125

続いては、世界にただ一人の「水族館プロデューサー」として知られる中村元さんの著書「全国水族館ガイド125」です。日本全国の水族館が1冊にまとまった、水族館巡りに欠かせない本です。

オススメポイントは次の通りです!

オススメポイント
  • 日本全国125の水族館を網羅している
  • 写真はもちろん、各水族館の見どころが分かる
  • 水族館プロデューサーならではの視点が学べる

この本は日本にある125の水族館を網羅しており、その中には動物園の中にある水族館かおまけの施設も紹介されています。日本全国の水族館を知るにはもってこいの本で、「こんなに水族館があったのか!」と驚くこと間違いありません。

また、写真をふんだんに使いながら、水族館プロデューサーならではの視点で各水族館の見どころを解説しています。鳥羽水族館の館長も務め、水族館を知り尽くした彼独自の視点を学べるのはありがたいですね。

日本にどんな水族館があるのか知りたい、次に行く水族館を見つけたい、そんな人にオススメの一冊です。

これから日本全国の水族館を知りたい・巡りたい人向け

③ 世界の美しい動物園と水族館

続いて紹介するのは、「世界の美しい動物園と水族館」です。日本だけでなく(日本の水族館も少しあります)、世界の美しい動物園と水族館が、写真付きで紹介されています。

個人的な希望を言うのであれば世界の美しい水族館だけのものも欲しいですが、美しい動物園も一緒に知ることができます。早く日本を飛び出したい、と思うこと間違いありません。

オススメポイントは次の通りです!

オススメポイント
  • 世界中の美しい動物園と水族館が70個以上掲載
  • 綺麗な写真や日本とは違った雰囲気の水族館に引き込まれる
  • 日本を飛び出して、世界の水族館を巡りたくなる

この本は、その名の通り世界の美しい動物園と水族館を紹介している本です。

日本は水族館大国で、世界で一番水族館が多い国で、その数は100を超えています。しかし、世界を見渡すと500以上の水族館があります。そんな数多くの水族館の中から、美しい水族館が厳選されています!

いくつか例を挙げるとスペインの「オセアノグラフィコ」、アメリカの「カリフォルニア科学アカデミー」、ドバイの「ロスト・チェンバーズ水族館」などです。

日本の水族館は巡り尽くした、という人は世界に目を向けて、新しい水族館巡りに出発するのもオススメです!日本の水族館とは違った良さが見つかるはずです。

世界中の美しい水族館を知りたい・巡りたい人向け

④ 日本の水族館 五十三次

続いて紹介するのは、一風変わった視点から水族館を特集している「イラストで読む建築 日本の水族館 五十三次」です。この本は水族館の建築、つまり建物自体や水槽について解説しています。

もちろん水族館は生き物ありきなのですが、生き物ではなく、その生き物を展示する施設に着目している本です。この本を読めば、生き物が暮らす建物全体や水槽という一歩引いた視点で水族館を楽しむことができるようになります。

オススメポイント
  • 建築物としての水族館の魅力がわかる
  • 主要な55の水族館の、建築面での特徴が分かる
  • 新しい水族館の楽しみ方・関わり方が増える

その水族館を他と差別化し、唯一無二のものにするための方法にはいくつかあります。珍しい生き物を展示するというのもその一つなのですが、他にはない展示方法やレイアウトもその一つです。

この本では、その展示方法やレイアウト・動線など、建築面でのアプローチに着目しており、それぞれの水族館にどんな建築的特徴があるかが解説されています。

今まで生き物だけに着目していた、という人はぜひこの本を読んで、新たな水族館の楽しみ方を見つけてもらえればと思います!今後の水族館の見方が少し変わるはずです。

水族館の建築としての特徴・魅力に興味がある人向け

⑤ 一度は行きたい全国の水族館

続いて紹介するのは、「一度は行きたい全国の水族館」です。旅行雑誌のようなワクワクするレイアウトで水族館が紹介された本です。

日本の主要な水族館が69の水族館が紹介されており、オススメポイントは次の通りです!

オススメポイント
  • 日本の主要な69の水族館が楽しく紹介されている
  • 写真が綺麗で思わず行きたくなる
  • コンパクトで持ち運びやすく、オススメのショーなども掲載

この本は2018年に発売の本なので、中村元さんの「全国水族館ガイド125」や「日本の美しい水族館」よりは若干古いですが、日本にある主要な水族館が広く紹介されています。

また、写真も綺麗なものが多く、それぞれの見所や体験するべきプログラムが紹介されています。動物園は含まず、ザ・水族館というような施設のみの紹介なので、純粋に水の生き物に触れたいという人にオススメです。

サイズもコンパクトで持ち運びやすいので、水族館巡りのお供になる一冊です!

旅行気分で全国の水族館を回りたい人向け

⑥ 水族館哲学

こちらも、中村元さんの著書「水族館哲学」です。

全国水族館ガイドより量は少ないですが、30の水族館について記載されています!

オススメポイントは次の通りです。

オススメポイント
  • 全国主要な水族館の魅力が分かる
  • 水族館プロデューサー独自の視点が学べる
  • カラー写真で分かりやすい
  • サイズが小さく持ちやすい

ご存知「美ら海水族館」や「海遊館」などを含めた、主要な水族館について4つの視点からまとめられています。それぞれの良さ・楽しみ方が分かりますし、もちろんカラー写真が使われていて見やすい。

さらに、ハンドブックサイズで持ち歩きやすいです。これは地味に嬉しいですね!

主要水族館の「哲学・テーマ」について知りたい人向け

水族館の生き物が好きな人にオススメ

① 全国クセすご水族館図鑑

続いて紹介するのは、「全国クセすご水族館図鑑」です。さかなのおにいさんこと「かわちゃん」さんの著書です。

「かわちゃん」さんは、イラストや歌で海・魚の面白さを伝える活動をしており、メディアでも活躍されている方です。この本の中では分かりやすいイラストを使って全国の水族館の見どころを紹介しています。

オススメポイント
  • 全国40の水族館の見どころを、面白おかしく・分かりやすく紹介している
  • 可愛いイラストで、紹介施設に思わず行きたくなる
  • 写真が無い分想像力が掻き立てられ、水族館に行くのが楽しみになる

この本で主に紹介されている水族館は全部で40種類、日本各地の特色のある施設が可愛いイラストを使って紹介されています。タイトルの「クセすご」というのは、要は「魅力・見どころ」などということです。

どの施設もイラストのおかげで見所がわかりやすいので、事前に読んでおけばさらに水族館を楽しめること間違いなしです!

水族館の本でイラストオンリーというのは珍しいと思うのですが、これが逆に想像力を掻き立ててくれるので、思わず水族館に行きたる一冊で、全国の特徴的な水族館に興味がある人にオススメです。

全国の主要水族館の特徴・面白さを知りたい人向け

② 水族館に行こう

続いて紹介するのは、「かわいい#楽しい#癒し#水族館に行こう」です。JTBパブリッシングからの出版で、各水族館の生き物が詳しく紹介されている本です。

「水族館」という分類ではなく「生き物」でカテゴライズされており、水族館の生き物が好きな人は、この本が水族館巡りにもってこいです。

オススメポイント
  • 全国の水族館にいる可愛い・珍しい生き物が分かる
  • QRコードをスキャンすると、生き物の動画が観られる
  • 各水族館の基本情報も記載されている

この本ではペンギンやアザラシなど、50種類以上の生き物達が可愛い写真付きで紹介されており、それぞれどの水族館に行けば会えるのかが分かります。水族館ではなく、生き物が主役というイメージの本です。

本の中にはQRコードがついており、それをスキャンすると各生き物達の動画を観ることもできます。値段もそこまで高くなく、さすがJTBといった充実ぶりです。

同じ動物でも水族館によって特徴が違ったり、パフォーマンスの内容も異なったりします。本を読んで自分だけの推し動物を見つけて、実際に水族館に会いに行ってみてください!

各水族館のアイドル的動物を知りたい人・会いたい人向け

③ 無脊椎水族館

続いて紹介するのは「無脊椎水族館」です。

無脊椎動物を楽しむために様々な水族館を巡る紀行エッセイです。

オススメポイントはこちら!

オススメポイント
  • 無脊椎動物、という一歩進んだ水族館の楽しみ方が学べる
  • カラー写真もあり、文章以外でも楽しめる
  • 会話口調で読みやすい

水族館に行った際に、わざわざ無脊椎動物を観察する人はほぼいません…。そのため、無脊椎動物のために水族館に行くのは斬新です。

でも「水族館ってこういった楽しみ方もあるんだ」ということを分からせてくれる本です。

これを読んでから自分独自の楽しみ方を見つける、というの良い水族館の楽しみ方です!

生き物の中でも無脊椎動物が好きな人向け

④ 水族館で珍に合う

続いて紹介するのは「水族館で珍に会う」です。

珍しい・見た目が変わっている生き物を紹介したこの本。全部水族館で見られる生き物です…!

オススメポイントはこちらの通りです。

オススメポイント
  • 知的好奇心がくすぐられる
  • 全て水族館にいる動物なので、水族館の楽しみが増える
  • もちろん写真付き

みなさんやっぱり、アジとかサバのような身近な魚よりも、普段見られない変わった生物が見たいですよね。そんな人にこの本はオススメです。

ちょっと変わった生き物を紹介しているこの本で、知的好奇心がくすぐられること間違いなしです。

こちらも、水族館プロデューサーの中村元さんが著書。一般人にウケる生き物、わかってます。

水族館にいる珍しい・面白い生き物が好きな人向け

水族館の仕事に興味がある人にオススメ

① 水族館人

続いて紹介するのは、「水族館人 今まで見てきた景色が変わる15のストーリー」です。様々な面から水族館に関係する人達15人にインタビューを行った一冊です。

この本では、水族館で働く人・水族館を設計した人・アクリルガラスを作った人などなど、多様な方面から水族館に関わってきた人達の、仕事や水族館に対する想いがまとまった本です。

オススメポイントは次の通りです!

オススメポイント
  • 水族館に関わる仕事の裏側や秘密が分かる
  • 水族館の新しい楽しみ方の引き出しが増える
  • 水族館の多面的な関わり方に触れられる

この本では、水族館に関わる仕事をしている人たちが、会話形式でその仕事の内容や水族館に対する想いを綴っています。今まで「水族館と関わる=水族館で働くこと」のイメージが強かった人にぜひ読んでもらいたい本です。

中で紹介されている人は、水族館で働いている人以外に、水族館のサウンドをデザインした人や水族館の漫画・小説を書いている人など様々です。水族館を設計した人へのインタビューもあります。

水族館に関わる仕事をしたいという人の選択肢を増やす助けにもなりますし、水族館を訪れた際の楽しみ方も増やしてくれます。多くの人にとって、新しい世界を開いてくれる本です。

水族館との関わり方・楽しみ方の引き出しを増やしたい人向け

② 世界をめぐる動物園・水族館コンサルタントの想定外な日々

続いて紹介するのは「世界をめぐる動物園・水族館コンサルタントの想定外な日々」です。現在日本に1人しかいない、動物園・水族館コンサルタントである田井基文さんの著書です。

直接的な水族館の仕事とは違いますが、水族館との関わり方としてこんな方法もあるのか、と目から鱗の一冊です。

オススメポイントは次の通りです!

オススメポイント
  • 動物園・水族館コンサルタントの仕事・働き方が分かる
  • 仕事の中で水族館と関わる方法として、新しい視点が得られる
  • 「水族館を作る」という目線から大切なことが学べる

この本では、動物園・水族館コンサルタントとして生活している田井さんの具体的な仕事内容に触れながら、その難しさや大変さ、そして楽しさや面白さがまとめられています。

仕事の中で水族館と関わる方法には色々ありますが、新しい関わり方に触れることが出来るので、この本の内容にワクワクする方も多いと思います。海外の動物園・水族館との関わりも多く、この仕事に憧れる人は多いはず。

また、コンサルタントという仕事をしている田井さんの視点で、今後の動物園や水族館の在り方について述べられており、動物を飼育する上で何が大切なのか、改めて考えることができます。

動物園・水族館コンサルタントの働き方・その面白さを知りたい人向け

③ 水族館の仕事

続いて紹介するのは「水族館の仕事」です。

水族館の仕事について包括的にまとめられた本です。少し難しい内容となっていますが、水族館の仕事を知りたい人にオススメです。

オススメポイント
  • 水族館で働くことがどういうことか分かる
  • 具体的な記載が多い
  • 専門用語が学べる

この本は、水族館の仕事について詳しくまとめられている本です。楽しむ本、というよりは知識を深める本という感じで、写真よりも字が多いです。

水族館で働く人たちは何をしているのか?生物の世話をしているだけなのか?そういった疑問が解消できます。

水族館で働くと聞くと華やかな感じがしますが、地味で細々した仕事もあることが分かります!

水族館で働きたい・仕事に興味がある人向け

水族館の裏側に興味がある人にオススメ

① 大人のための水族館ガイド

続いて紹介するのは「大人のための水族館ガイド」です。大人向けに「水族館」という施設をさまざまな面から深掘りした本で、マグロで有名な「葛西臨海水族園」の副館長が監修しています。

この本は、「水族館に行ったことはあるけど、大ファンというわけではない」人をターゲットにした本です。作中でも、ターゲットに合った3人(20, 30, 70代)と、水族館の飼育課長が出てきます。

オススメポイントはこちらです!

オススメポイント
  • 水族館に関する様々な疑問が解消できる
  • 水族館の裏側を知ることができる
  • 大人の視点から「水族館」という施設を考えることができる

水族館の楽しみ方・歴史・魚がどこからやってくるのかなどなど、幅広い水族館に関する疑問に答えてくれる本です。「大人のための…」とついているだけあって、中身もしっかりしており、内容が充実しています。

水族館や魚の写真というよりも文字が多いので、文章を通じて水族館のことを知りたい人にオススメです。それぞれの章でテーマに合った専門家の人たちが語っているので、専門家しか知らない水族館の様々な裏側も知ることができます。

また、環境問題やイルカ飼育の問題と絡めながら、水族館の存在意義についてじっくり考えることができます。動物を飼育する上ではどうしても切り離せない問題ではあるので、一度じっくり考えてみてもいいかもしれません。

水族館の知識を身につけたい・裏側を知りたい人向け

② もっと知りたい動物園と水族館

続いて紹介するのは「もっと知りたい動物園と水族館 園長のはなし、飼育係のしごと」です。上野動物園の元園長である小宮さんの著書で、アクアマリンふくしまの館長である安部さんも協力している本です。

水族館・動物園に行ったときに「もっと知りたい」と思うような疑問に答えてくれる本です。

オススメポイントはこちらです!

オススメポイント
  • 実際に働いている人の視点から疑問が解消できる
  • 「水族館・動物園」とそこにいる「生き物」のことが分かる
  • 水族館・動物園で働く人のインタビューが充実

水族館や動物園に訪れたとき、施設自体やそこにいる生き物に対して、素朴な疑問が浮かんでくる人も多いと思います。「どうやって生き物を運んでいるの?」「サメは他の魚を襲わないの?」「アザラシとアシカの違いは何?」などなど

こういった疑問に分かりやすく回答してくれている本です。ここでは水族館関係の疑問を取り上げましたが、動物園関係の疑問「動物園のクマは冬眠しないの?」などもあります。

また、最後の章では水族館・動物園で実際に働く「飼育員・獣医・園長」のインタビューが掲載されており、働くに至った経緯や水族館・動物園で働きたい人へのアドバイス・エールをくれています。生き物を扱う仕事に興味がある人にもオススメです。

水族館・動物園の素朴な疑問を解消したい・実際に働いてみたい人向け

③ 「水族館」革命

続いて紹介するのは【「水族館」革命 世界初!深海水族館のつくり方】です。

世界各地に海洋生物を納入している「ブルーコーナー」という会社を運営している石垣幸二さんの著書で、石垣さんは「海の手配師」とも呼ばれるほどの手腕の持ち主で、テレビにもよく出演されています。

そんな石垣さんが静岡県にある「沼津港深海水族館」の館長になるまでの経緯や、水族館を運営する苦労を綴ったのがこの本です。

オススメポイント
  • 水族館運営の苦労がわかる
  • 水族館を人気にするには何が必要なのかわかる
  • 自分が水族館で働くわくわくを味わえる

この本では「沼津港深海水族館」の運営の中で、石垣さんが実際にどういう困難に遭遇したのか、そしてどうやって解決し、水族館の人気を高めたのかといった内容を知ることができます。

本の中では何度も「深海生物の価値を否定する」というワードが出てきます。今でこそある程度の人気を獲得している深海生物ですが、それをただ展示するだけでお客さんが満足してくれるわけではありません。

運営している側が試行錯誤を繰り返し、私たちユーザー側に価値を提供するべく奔走する姿が描かれています。それを通じて、水族館で働くというのはこういうことなんだ!というワクワク感も感じられます。

水族館運営や水族館の仕事に興味がある人向け

水族館の研究に興味がある人にオススメ

① 沖縄美ら海水族館はなぜ役に立たない研究をするのか?

続いて紹介するのは、「沖縄美ら海水族館はなぜ役に立たない研究をするのか? サメ博士たちの好奇心まみれな毎日」です。美ら海水族館で研究する3名が執筆した本で、水族館での研究内容や水族館が研究することの意味を伝えてくれます。

水族館の中でも特に研究に力を入れているのが「沖縄美ら海水族館」、少し言葉が難しい部分もありますが、水族館での研究に興味がある人にぜひ読んでもらいたい本です。

オススメポイント
  • 水族館での研究内容やその面白さが分かる
  • 研究を通じて、水族館が存在する意義がわかる
  • 沖縄美ら海水族館の魅力が更に増す

この本では、美ら海水族館で実際に研究をしている3名の方が執筆しています。3人ともメインの研究対象は「サメ」なので、ジンベエザメを含めたサメに関する研究内容が紹介されています。

研究の内容は、確かに「世の中の役に直接的に立つか?」と言われると疑問もありますが、多くの人の知的好奇心をくすぐり、科学や自然に興味を持つ一助となります。そういう意味では、欠かせないものなのだと思います!

また、美ら海水族館では、そういった「役に立たない(立ちにくい)」研究を持続的に行うための、仕組みも構築されており、なぜこういった研究ができるのかということにも触れられています。水族館で研究したい・水族館の研究を知りたい、という人はぜひ読んでみてください!

水族館が行う研究に興味がある人向け

水族館の歴史に興味がある人にオススメ

① 水族館の文化史

続いては、水族館の歴史を余すところなく紹介したこの本「水族館の文化史」です!

水族館はなぜできたのか?いつできたのか?どのように発展してきたのか?など水族館がこれまで歩んできた道のりを知ることができます。

オススメポイントは以下の通りです!

オススメポイント
  • 水族館の歴史を一から学べる
  • 日本だけでなく、世界の水族館についても知れる
  • ボリュームが大きく膨大な知識が得られる

この本は、日本だけでなく世界的な水族館の歴史を学ぶのに最適な本です。近年のイルカ問題にも言及しており、「動物の権利・福祉」についても見識を深められます。

学術的な内容なので、少し内容が難しめです。水族館上級者向けですが、個人的にかなりオススメです。

世界の水族館の歴史や知識を得たい人向け

② 水族館の歴史

続いて紹介するのは「水族館の歴史:海が室内にやってきた」です。「水族館の文化史」と同様、水族館の歴史について学べる本です。

この本はベアント・ブルンナーさんが書いた本を日本語に訳したものなので、若干読みにくい部分もありますが、「水族館」という施設が辿ってきた歴史を知るにはもってこいです。

オススメポイントは以下の通りです!

オススメポイント
  • 現在の「水族館」が誕生した流れが分かる
  • 「水族館」という施設について、立ち止まって考察できる

水の中に住んでいる生き物を飼育することは簡単なことではありません。しかし紆余曲折を経て、現在では数々の大型の水族館が世界中で誕生しています。

この本は、人間の好奇心が導いたこのプロセスを、一つ一つ辿ってくれる本です。いわゆる「水族館」が誕生するまでにどんな苦労があったのか、どんな困難を乗り越えてきたのかが学べます。

また、水族館は私たちの好奇心を満たしてくれる存在ではありますが、「ある空間の中に動物を閉じ込めている施設」とも言えます。それは本当に必要なことなのか?これは、答えのない問いではありますが、改めて考えさせてくれる内容となっています。

世界の水族館の歴史や知識を得たい人向け

その他

① いただきますの水族館

続いて紹介するのは【いただきますの水族館 北の大地の水族館で学ぶ「いのち」のつながり】です。

この本は水族館プロデューサーとして知られる「中村元」さんと、北海道にある「北の大地の水族館」の館長である「山内創」さんの共著です。

水族館で思わず「美味しそう…」と思ってしまったことはありませんか?川や海と密接な生活をしてきた日本人にとって、これは自然なことで、私もよく美味しそうだなーと思いながら水槽を眺めることがあります。

そんな「美味しそう…」という感情から、「いただきます」という食材への感謝まで、一度立ち止まって考えることができる本です。

オススメポイント
  • 北の大地の水族館の魅力を感じられる
  • 海や川と「いのち」のつながりを学べる
  • 日本特に北海道の食文化について学べる

この本のテーマとなっている「北の大地の水族館」は、北海道の留辺蘂町という場所にある小さな水族館です。小さいながらも、少ない予算にアイディアを合わせ、世界初の展示を複数成功させており、その魅力を堪能することができます。

この水族館には「いただきますライブ」というイトウがニジマスを食べる展示が行われています。これは、ただ残酷な展示をしているというわけではなく、私たち人間も含めて、生きていくために命を「いただきます」というメッセージが込められています。

日本や北海道の食文化、そして水族館に込められたメッセージを通じて「いのち」について学ぶことができる、おすすめの本です!

水族館を通して「いのち」について学びたい人向け

まとめ:実際に水族館にも行ってみよう!

今回は、水族館好きにオススメする本を片っぱしから紹介してきました。

他にも水族館に関する本はたくさんあるので、もっともっと読み漁ってみるのもいいですね。

ただ、本を読むだけでは得られないワクワク感や新しい発見が、実際の水族館にはたくさんあるはずです。ぜひ、色々な水族館に足を運んで、水族館の魅力を体感してください!

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この記事を書いた人

水族館や深海魚・水産に関わることなどが大好きです。
大学院で深海魚に関する研究をしていましたが、2020年に社会人になり
働きながらブログをちょこちょこと書いています。

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