【ネットでも買える】美味しい深海魚20選:知らないうちに食べているかも!

「深海魚」と聞くと気持ち悪い・怖い・美味しくないというイメージを持つ人がかなり多いと思います。しかし、実は非常に美味しい種類がたくさんいるんです!

今回は「美味しい深海魚が気になっている」あなたに、実は美味しい深海魚達を20種類厳選して紹介していきます。

実際に美味しい深海魚を食べてみたい、という人はぜひコチラの記事をチェックしてみてください。

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美味しい深海魚①「オニヒゲ」

和名:オニヒゲ
分類:脊索動物門タラ目ソコダラ科
大きさ:約 60 cm
生息水深:約 260〜930 m

まず紹介するのは「オニヒゲ」です。

仲間である「トウジン」は、沼津などでよく食べられており結構人気もあります。

見た目は少し気持ち悪いかもしれませんが、捌いてしまえば綺麗な白身で最高です。肝も美味しいので捨てないようにしましょう!

なかなか手に入りませんが一度は食べて欲しい深海魚です。

すり身の原料に使われることがあるので、もしかしたら既に食べているかもしれません…。

岩手県や宮城県の遠洋漁業で水揚げされますが、認知度が低いので漁港で安く売っている可能性もあります。

美味しい深海魚②「イバラヒゲ」

和名:イバラヒゲ
分類:脊索動物門タラ目ソコダラ科
大きさ:約 60 cm
生息水深:約 300〜3,700 m

続いて紹介するのは「イバラヒゲ」です。

見た目からも分かる通りオニヒゲの仲間です。オニヒゲよりも深いところに住んでいるので、「イバラヒゲ」の方がレアかもしれません。

深海魚釣りで割と釣れる魚ですが市場で見かけることはほぼ無いので、自分で釣るのが近道かもしれません…。笑

相模湾で釣流ことができます。大変ですが、機会があればぜひ狙ってみてください!

美味しい深海魚③「アオメエソ」

和名:アオメエソ
分類:脊索動物門ヒメ目アオメエソ科
生息水深:約 200〜600 m

続いて紹介するのは「アオメエソ」です。

「メヒカリ」という名前で流通する魚で、脂が乗っており非常に美味しいです。

後々紹介するマルアオメエソと見た目が非常に似ており、区別するのは難しいです。ただ、生息域がアオメエソは日本の南部より、マルアオメエソは北部よりなので獲れた場所によって大まかに区別できます。

新鮮なものは刺身でいけます。他には天ぷらか唐揚げにしても最高の魚です!

美味しい深海魚④「マルアオメエソ」

和名:マルアオメエソ
分類:脊索動物門ヒメ目アオメエソ科
大きさ:約60cm
生息水深:100〜300 m

続いて紹介するのは「マルアオメエソ」です。

こちらも「メヒカリ」の名で流通しています。

先ほど紹介したアオメエソと見た目はほぼ同じですが、マルアオメエソは福島県や宮崎県沖での漁獲が盛んです。

特に福島県のいわき市では市の魚に選ばれており、様々な加工品が名物となっています。

深海魚なので鮮度落ちが早いですが、可能であるなら刺身で食べたいところ!

美味しい深海魚⑤「ヒウチダイ」

和名:ヒウチダイ
分類:脊索動物門キンメダイ目ヒウチダイ科
大きさ:約 20 cm
生息水深:約 350〜950 m

続いて紹介するのは「ヒウチダイ」です。

分類的に言うとキンメダイに近く、めちゃくちゃ美味しい魚です。

茨城県より南の地域の太平洋に分布しており、底曳き網漁などで捕獲されますが大量に獲れるような魚ではありません。

昔は産地でもあまり知られていませんでしたが、美味しすぎて少しずつ知名度が上がっています。見かけたらぜひ食べたい魚です!

脂が乗っているので、煮物にするのもOK、刺身でそのまま食べるのもOKです。

美味しい深海魚⑥「ノロゲンゲ」

名前:ノロゲンゲ
分類:脊索動物門スズキ目ゲンゲ科
大きさ:約 30 cm
生息水深:200〜1800 m

続いて紹介するのは「ノロゲンゲ」です。

日本海側で結構食べられています。かつては甘エビ漁に混ざる利用価値の無い魚「下の下(ゲンゲ)」と揶揄されていました。

それが今では「幻魚(ゲンゲ)」となったほどの美味しさです。鮮度落ちが早いので、獲れたてで新鮮なものを食べたいですね。

コラーゲンを多く含んでいるので、機能性の面でも注目されています。日本海側で見かけたらご賞味ください!

美味しい深海魚⑦「エゾイソアイナメ(ドンコ)」

名前:エゾイソアイナメ
分類:脊索動物門タラ目チゴダラ科
大きさ:約 30 cm
生息水深:10〜300 m

続いて紹介するのは「エゾイソアイナメ」です。

三陸中心に水揚げされるこの魚。和名よりも「ドンコ」という名前のほうが、聞き馴染みがあるかもしれません。

見た目が少し深海魚っぽいですが、結構普通に食べられています。

宮城県などでは普通にスーパーで見かける魚で、この魚は肝が大切です!煮付けで肝と一緒に食べるのが旨い。

旬は秋から冬なので、その時期に三陸に行けば簡単に食べられます。

美味しい深海魚⑧「バケムツ」

和名:バケムツ
分類:脊索動物門スズキ目ホタルジャコ科
大きさ:約 35 cm
生息水深:約 100〜500 m

続いて紹介するのは「バケムツ」です。

ほとんど獲れないので知られていませんが、とても美味しいのでムツとして流通することもあります。

見た目がクロムツと似ている「バケムツ」は、味もムツと同じぐらい良い魚ですが滅多に獲れないですし、流通もしません…。

そして生態についても、まだほとんど分かっていない状態です。

身の中に脂がたっぷりで、煮物にすると最高。刺身にしても非常に美味しい魚です。

美味しい深海魚⑨「ツボダイ」

和名:ツボダイ
分類:脊索動物門スズキ目カワビシャ科
大きさ:約 30 cm
生息水深:約 100〜950 m

続いて紹介するのは「ツボダイ」です。

近縁種の「クサカリツボダイ」と並んで「ツボダイ」として流通することがあります。

しかし、まず鮮魚で見かけることはありません。

もし見つけられたらとてもレアです。すぐに購入することをオススメします。

しっかり旨味のある身を持っており、煮物にしても刺身にしても塩焼きにしても、どうやっても美味しい魚です。

「クサカリツボダイ」もとても美味しい深海魚です。見つけたら即買い必須。

美味しい深海魚⑩「ソコアマダイ」

和名:ソコアマダイ
分類:脊索動物門スズキ目アカタチ科
大きさ:約 50 cm
生息水深:約 200 m以下

続いて紹介するのは「ソコアマダイ」です。

アマダイの仲間ではありませんが、非常に美味しい深海魚です。

駿河湾や土佐湾などの底引き網漁で稀に捕獲される魚で、あまり流通しません。しかし、産地では味の良さが知られています。

少し水分が多めですがしっかりと旨味があるので、煮付けや汁物に利用するのがオススメ!

皮に甘みがあって美味しいので、皮目を取らないように気をつけましょう。

顔が似ている「ソコアマダイモドキ」も非常に美味しい深海魚です!

美味しい深海魚11「ナガタチカマス」

和名:ナガタチカマス
分類:脊索動物門スズキ目クロタチカマス科
大きさ:約 1 m
生息水深:約 400 m以深

続いて紹介するのは「ナガタチカマス」です。

クロタチカマス科の魚は昼間は深海で過ごし、夜になると餌を求めて表層に上がってきます。サバの仲間ですが、見た目は全くサバではありません。しかし美味いです!

歯が非常に鋭いので、食べる際は扱いに注意が必要です。

また、身の中にも固めの骨が伸びており、食べる際にはこちらも注意。これらをしっかり処理することで安心して食べられます。

味はクセのない白身で脂もあります。煮付けでも、塩焼きでも、刺身でもGOOD。

同じクロタチカマス科の「クロタチカマス」「クロシビカマス」は神奈川県で「すみやき」という名前で親しまれており、とても美味です!

美味しい深海魚12「ユメタチモドキ」

和名:ユメタチモドキ
分類:脊索動物門スズキ目タチウオ科
大きさ:約 2 m
生息水深:約 200 m

続いて紹介するのは「ユメタチモドキ」です。

よくスーパーなどに並んでいる「タチウオ」とは近縁ですが、味はそれ以上です。

近縁とはいえ、顔はタチウオと結構違います。ユメタチモドキの方がいかつい顔をしています。

ユメタチモドキの生態はほぼ分かっておらず生息地もはっきりとしていませんが、たまに長崎や千葉県などで水揚げされます。

小骨が多く、少し食べずらいですが味は絶品。体全体に脂があり、甘みが感じられます。見つけたらぜひ食べて欲しい魚です!

美味しい深海魚13「ヒシダイ」

和名:ヒシダイ
分類:脊索動物門スズキ目ヒシダイ科
大きさ:約 30 cm
生息水深:約 40〜900 m

続いて紹介するのは「ヒシダイ」です。

地球上の広い場所に分布していますが、まとまって獲れるような魚ではないです。

ヒシダイは底引き網漁や釣りなどで、ポツポツと獲れる程度のマイナーな魚。

薄くて身がほとんどないため普通の人は食べようと思わないはずですが、味は最高です。

そのまま塩焼きにするのもいいですし、少ない身をさばいて刺身にするのもよし!

美味しい深海魚14「マジェランアイナメ(メロ)」

和名:マジェランアイナメ
分類:脊索動物門スズキ目ノトテニア科
大きさ:約1m
生息水深:水深 約200〜400m

続いては「マジェランアイナメ」です。

「なんだよこの変な名前の魚…」という方が多いかもしれませんが、知っている人もいるかもしれません。

実はかつての「銀ムツ」なんです。銀ムツという名前は現在は使えないため、最近は「メロ」という名前で親しまれています。

この魚は脂が乗りまくってて身が甘いです。個人的に大好きな魚です。ちょっと高いですが通販などで買ってよく食べています。

南半球で普通に漁獲される深海魚なので、魚屋に行けばあるかもしれません?最近は通販でも買えるのでトライしてみて下さい!

美味しい深海魚15「メルルーサ」

名前:メルルーサ
分類:脊索動物門タラ目メルルーサ科
大きさ:約1m
生息水深:水深 約50〜800m

続いては「メルルーサ」です。

これはいくつかの同じ仲間の魚を総称した呼び名なんですが、これまた変な名前の魚ですね。

ですが恐らくほとんどの人がすでに口にしたことがあります…。その理由は「白身魚」として流通しているからです。

マダラも白身魚としてよく利用されますが、こういった変な名前の魚も私たちは知らない間に食べています。

ご存知の通り(?)クセもなく使い勝手のいい深海魚です。

ちなみに こちらがメルルーサの仲間である「ホキ」です。こいつも恐らく、皆さんすでに食べています。

有名な美味しい深海魚①「マダラ」

和名:マダラ
分類:脊索動物門タラ目タラ科
大きさ:約1.2m
生息水深:水深 約150〜1280m

ここからは皆さんが普段からよく食べている深海生物の紹介です。まずは「マダラ」です。

本体よりも白子に高値がつきます。深海魚なので鮮度落ちがはやいんですが、実は刺身で食うと美味いんです。

なかなか刺身用で流通はしませんが、機会があれば刺身でいきましょう…。

ちなみに、たらこは「マダラ」ではなく、「スケトウダラ」の卵です。

有名な美味しい深海魚②「ホタルイカ」

名前:ホタルイカ
分類:軟体動物門ツツイカ目ホタルイカモドキ科
大きさ:約5cm
生息水深:水深 約30〜600m

「ホタルイカ」も実は深海生物です。

普段は深海に住んでおり、産卵の時期になると浅瀬にやってきます。

富山県の名産ですね。旬は春です。富山湾は急斜面になっており、近場で深海魚が獲れる良い漁場となっています!

有名な美味しい深海魚③「キンメダイ」

和名:キンメダイ
分類:脊索動物門キンメダイ目キンメダイ科
大きさ:約 60 cm
生息水深:水深 約100〜800 m

「キンメダイ」も立派な深海魚です。

目が大きいのは暗い場所に住んでいるから。立派な深海魚的特徴を持っています。

「キンメダイ」がおいしいのはもう誰でも知ってますよね。国産のものは高級品です。

刺身でも、煮付けでも、しゃぶしゃぶでもどうやったって美味い魚です。

有名な美味しい深海魚④「キアンコウ」

和名: キアンコウ
分類:脊索動物門アンコウ目アンコウ科
大きさ:約 1.5 m
生息水深:水深 約 25〜560 m

皆さんご存知の「アンコウ」も深海魚です。

一般的に「アンコウ」と呼ばれるのは「キアンコウ」です。身がプルプルしてて美味しいですよね。

身はあんこう鍋、肝はあん肝ポン酢、これでいくらでも酒が飲めます。

最近は肝が大人気で旬の冬の時期は需要が足りないため、アメリカや中国から輸入もされています

美味しいけど流通禁止の深海魚「バラムツ 」

和名:バラムツ
分類:脊索動物門スズキ目クロタチカマス科
大きさ:約 2 m
生息水深:水深 約400〜850 m

最後は美味しいですが流通が禁止されている「バラムツ」です。

載せるか迷いましたがとにかく美味い…。

人が消化できないワックスエステルという脂を体に蓄えている深海魚で、「アブラソコムツ」とともに市場流通は禁止されています。

そのため、食べたければ釣るしかありません。ほとんど大トロのような身を狙って、実際に自分で釣って食べる人は結構います。

食べすぎるとワックスエステルが消化されずにそのまま出て来るので、食べ過ぎた翌日はオムツを履いて過ごさないといけません…。

僕も食べたことがありますが、2切れだったので大丈夫でした。もし食べる場合は自己責任です!

美味しい深海魚に出会えるオススメの水族館

深海魚大国かつ水族館大国である日本には、美味しい深海魚に出会える水族館もあります。

ぜひ実際に訪れて、実際に動き回る姿を観て楽しんでみてください。そして水族館の魅力を感じてください。

この中でも特に深海魚で有名なのは静岡県の「沼津港深海水族館」と愛知県の「竹島水族館」です。

迷ったらこちらに行ってみてください。特に沼津港では深海魚を食べることができます。メニューも豊富なのでぜひ!

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もっと美味しい深海魚を知りたい人へ

今回は「美味しい?深海魚」というテーマで20種類の深海魚を紹介してきました。

ですが、世の中には美味しい深海魚がまだまだたくさんいます。

「もっと知りたい、実際に食べてみたい」という人は、ぜひこちらの本を読んでみてください!↓↓↓

深海魚に限らず、マイナーで美味しい魚がたくさん紹介されています。気になった魚は現地まで行って食べてみる、というのも非常に面白いと思います!

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この記事を書いた人

水族館や深海魚・水産に関わることなどが大好きです。
大学院で深海魚に関する研究をしていましたが、2020年に社会人になり
働きながらブログをちょこちょこと書いています。

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