今回は、英語でダンボオクトパスと呼ばれる「ジュウモンジダコ」について、詳しく解説していきます。
他の深海魚についても画像や動画を交えて紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
深海ダコ「ジュウモンジダコ」とは?
「ジュウモンジダコ」はタコの仲間で、メンダコ科に属する深海ダコの一種です。
和名:ジュウモンジダコ
分類:軟体動物門タコ目メンダコ科
大きさ:約 8〜10 cm
生息水深:500〜1,380 m
深海のタコと言えばメンダコがあまりにも有名ですが、こちらも可愛らしい見た目をしています。深海魚好きには結構定番の深海ダコです!
どこに住んでいる?
ジュウモンジダコにはたくさんの種類がおり、現在のところ13種類が報告されています。世界中の深海で発見されているタコです!
一部の種類は7,000mを超える深海でも発見されており、最も深い場所に住むタコとして知られています。
和名が「ジュウモンジダコ」の種類は、小笠原諸島周辺の深海で発見されてます。
どんな生態をしている?
ジュウモンジダコは一生のほとんどを海底近くで漂って生活し、産卵します。餌としては甲殻類や二枚貝を食べます。
また、8本の触腕(足の部分)を収縮させて急加速することができるので、サメなどの捕食者から素早く逃げられます!
これはゆったりとしか泳ぐことのできないメンダコとは違う部分です。
ジュウモンジダコはかなり深いところに住んでいる深海ダコなので、生態についてはまだ分かっていないことがたくさんあります。
ジュウモンジダコの特徴
ジュウモンジダコの持つ特徴は以下の通り。墨を吐かないのは、タコとは思えない特徴かもしれません。
- 「スミ」を吐かない
- ダンボのような2つの耳
まずは「スミを吐かない」ことです。
実は深海のタコには墨袋を持っていない種類が多いです。メンダコもタコなのに墨袋を持っていません。
これは、光のない深海ではスミを使う必要が無いからです。基本的に深海性のタコは生存していく上で墨袋を必要としてきませんでした。
続いて「ダンボのような2つの耳」です。
ジュウモンジダコと言えばやはり耳のようなヒレ。このヒレのおかげでとても可愛い見た目です。泳ぐ際にはこのヒレもパタパタと上下させながら泳ぎ回ります!
「ジュウモンジダコ」は食べると美味しい?
結論から言うと「ジュウモンジダコ」の味は未だ謎のままです!食べてみた、という報告がないので味は分かりません…。
漁獲されるということも稀で標本としての価値が高いので、食べるのはかなり難しいでしょう。
同じ深海ダコである「メンダコ」は美味しくないと評判なので、ジュウモンジダコも美味しく無い可能性が高いですが…。笑
もしメンダコの味について知りたい人は、以下の記事を読んでみてください!
ジュウモンジダコに会える水族館は?
ジュウモンジダコの生息水深は約500〜1,380mとかなり深いです。
そのため、水族館で飼育することはかなり困難。水族館でが観られるのはとても珍しいことで、まだ展示されたという記録はありません。
技術が進歩して、ジュウモンジダコが水族館で観れるようになることを願いましょう。
とにかく生きた深海魚を観てみたい、という方はこちらの記事をご覧ください!
もっと深海魚が観たい人にオススメ
今回は深海ダコ「ジュウモンジダコ」について詳しく紹介してきました!
ですが、世の中にはまだまだユニークな深海魚がたくさんいます。
様々なテーマで深海魚をまとめているのでこちらからどうぞ。
もっと深海魚について知りたい方は、本を読むのもオススメです。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] これは、深海という暗い場所ではスミを使う場面が無いからです。ジュウモンジダコもそうですが、深海性のタコは墨袋を持っていない種類が多いです。 […]