【知らないとヤバイ!】有名な深海魚11選:押さえておくべき深海魚たちを紹介

今回は「有名な深海魚を知りたい!」というあなたに、深海魚と言えばコレ!という種類を厳選して紹介していきます。

最近どんどん知名度を上げてきている深海魚、その中でも有名な種類をまとめました。この記事を読めば深海魚に興味が湧いてくるはずです!

後半には深海魚兼水族館好きの僕が深海魚に出会える水族館も紹介しているので、ぜひ水族館にも行ってみてください。

馴染みがあるということで、ここでは魚以外の深海生物も含めて深海魚と呼んでいます。

目次

有名な深海魚①「リュウグウノツカイ」

和名:リュウグウノツカイ
分類:脊索動物門アカマンボウ目リュウグウノツカイ科
大きさ:約 5〜8 m
生息水深:約 200〜1,000m

まずは、よくニュースにもなる「リュウグウノツカイ」です。

「発見されると地震が起こる」と言われることもありますが、そこに関連生は無いことが明らかになっています。

上記写真の個体は幼生なので、非常にかわいい見た目をしています。一度は出会ってみたいものですね…。

体の下側に長く伸びている腹ビレは、獲物を見つけるための感覚器官になっています。実はただの飾りではありません。

飼育のノウハウが蓄積されていないため展示期間は短くなりがちですが、稀に水族館で展示されることもあります…!展示実績のある水族館は以下のページで紹介しています。

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有名な深海魚②「ラブカ」

和名:ラブカ
分類:脊索動物門カグラザメ目ラブカ科
大きさ:最大 2 m
生息水深:数百〜1,500 m

続いてはカッコイイ見た目をしている「ラブカ」です。

こちらも非常に人気の深海魚です。鉄腕DASHでも取り上げられてました。

ラブカはいくつかの点で一般的なサメと異なることで知られています。

一般的なサメと異なる点
  • エラが6対ある(普通は5対)
  • 顎がほとんど動かない
  • 剣山のような歯を持つ

このような特徴から生きた化石と呼ばれることもあるサメですが、特徴の理由についてはいまだ研究中です。

こちらもたまに水族館で展示されることがあります!展示実績は以下のページで紹介しています。

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有名な深海魚③「シーラカンス」

和名:シーラカンス
分類:脊索動物門シーラカンス目シーラカンス科
大きさ:約 1〜2 m
生息水深:50〜数百 m

続いては皆さん大好き「シーラカンス」ロマンたっぷりの魚ですね。

6,500万年前に絶滅したとされていたこの魚が、いまだに存在しているというのが驚きです!

普段は深海で暮らしていますが、獲物を探すために水深50mほどの浅い場所に上がってくることが分かっています。

また「シーラカンス」の特徴的な肉質のヒレは、陸上動物の手足の原型だとされています。

有名な深海魚④「ダイオウグソクムシ」

和名:ダイオウグソクムシ
分類:節足動物門等脚目スナホリムシ科
大きさ:約 40 cm
生息水深:約 200〜2,000 m

どでかいダンゴムシのような見た目をしている「ダイオウグソクムシ」です。

ですが、どちらかというとダンゴムシよりもフナムシに近い生き物です!

この生き物が有名になったきっかけは「鳥羽水族館での絶食」です。5年以上何も食べずに生き続けたことが
衝撃を与えました。しかし、まだどんな仕組みで長期間の絶食ができたのか分かっていません。

「ダイオウグソクムシ」は水族館でよく展示されています(じっとしていることが多いですが…。)。

ちなみに小さい種類に「オオグソクムシ」がいますが、そちらは結構美味しいと評判です。

有名な深海魚⑤「ダイオウイカ」

和名:ダイオウイカ
分類:軟体動物門ツツイカ目ダイオウイカ科
大きさ:全長最大 18 m
生息水深:数百〜1,000 m

こちらも超有名な「ダイオウイカ」NHKで取り上げられたことをきっかけに、めちゃくちゃ有名になりました。

この時の映像は多くの人の心を掴みました!その時の奮闘については、こちらの本に詳しく書かれています。

「ダイオウイカ」の最大の天敵は「マッコウクジラ」です。マッコウクジラの胃からは、立派なダイオウイカが見つかっています。

一度でいいから戦っている姿を見てみたいものですね…。

有名な深海魚⑥「メガマウスザメ」

和名:メガマウスザメ
分類:脊索動物門ネズミザメ目メガマウスザメ科
大きさ:約 5〜6 m
生息水深:約 200 m

「メガマウス」も最近になってニュースに取り上げられるようになってきました!

名前の通りどデカイ口を持ったサメです。こんなどデカイくせにプランクトンを食べるサメです。これはジンベエザメと同じ特徴ですね。

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普段は深い海にいますが、夜になると浅い海に上がってきます。また、顎の内側が銀色になっており、それを使ってプランクトンを集めているとも言われています。

世界で発見された回数のうち約30%が日本で見つかっている、日本と馴染みの深い深海ザメです!

有名な深海魚⑦「ミツクリザメ」

和名:ミツクリザメ
分類:脊索動物門ネズミザメ目ミツクリザメ科
大きさ:約 1〜3 m
生息水深:約 400〜1,300 m

「ミツクリザメ」はゴブリンシャークとして知られる深海ザメです。

前に大きく出た口の部分は、普段は収納していますが獲物を捕まえる時に飛び出します。

このような特徴から、ミツクリザメもラブカと同じように「生きた化石」と呼ばれることがあります。

また、鼻の部分が大きく飛び出していますが、ここにはロレンチーニ瓶が搭載されています。

ロレンチーニ瓶は微弱な電流を感知し、獲物の場所を特定するための器官です。

有名な深海魚⑧「ヌタウナギ」

和名:ヌタウナギ
分類:軟体動物門ヌタウナギ目ヌタウナギ科
大きさ:約 60〜80 cm
生息水深:数百〜1,000 m

「ヌタウナギ」はいかにも深海魚らしい、結構気持ち悪い見た目をしています。

ですが意外と美味しいことも知られており、韓国では名物料理になっています!

この生物は腐肉性で「スカベンジャー」と呼ばれます。クジラの死骸などに集まってくる様子はなんとも恐ろしいです。

「ヌタウナギ」は敵に襲われた時に放出するヌタが注目されています。保湿性があるため、もしかしたら今後化粧品などに活用される未来も?

ほとんど動かないことが多いですが、「ヌタウナギ」もよく水族館で見られます!

有名な深海魚⑨「デメニギス」

和名:デメニギス
分類:脊索動物門ニギス目デメニギス科
大きさ:約 15 cm
生息水深:約 400〜800 m

「デメニギス」はドーム状の膜が特徴的な深海魚です。

何がどうなってるの?と言いたくなるような見た目をしていますが、ドームの中の緑色の部分が目になっています!

光の少ない深海で、この大きな目を利用して狩りをしているというわけです。

有名な深海魚⑩「メンダコ」

和名: メンダコ
分類:軟体動物門タコ目メンダコ科
大きさ:最大 26 cm
生息水深:約 200〜1,060 m

可愛い深海生物の代名詞なのが「メンダコ」です。その愛くるしい姿から超有名な深海生物になりました。

メンダコは深海の水圧に耐えるため、非常に柔らかい体となっています!水からあげると自分の体も支えられないほどですが、そこも可愛いですね。

こちらもほとんどじっとしていて動きませんが、日本の水族館でも時々飼育されます…。飼育実績は以下のページに記載しています。

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以下の動画ではメンダコが泳いでいる姿が観れます!

有名な深海魚11「オウムガイ」

和名:オウムガイ
分類:軟体動物門オウムガイ目オウムガイ科
大きさ:約 20〜25 cm
生息水深:約 0〜400 m

まさに生きた化石といった見た目の深海生物が「オウムガイ」です。

貝殻の中の一部にガスと液体が満たされています。このガスによって浮力を得ているとされていますが、沈む時の調節方法はよく分かっていません!

イカやタコと同じ頭足類に分類されており、泳ぎ方もイカやタコに似ています。

イカはオウムガイが持つ貝殻の名残を「イカの甲」として体に残しましたが、タコは失ってしまいました。

「オウムガイ」は多くの水族館で飼育されており、交配も実現しています…!

有名な深海魚に会いたい人にオススメの水族館

深海魚大国かつ水族館大国である日本には、有名な深海魚に出会える水族館もあります。

ぜひ実際に訪れて、実際に動き回る姿を観て楽しんでみてください。そして水族館の魅力を感じてみてください。

この中でも特に深海魚で有名なのは静岡県の「沼津港深海水族館」と愛知県の「竹島水族館」です。

迷ったらこちらに行ってみてください。特に沼津港では深海魚を食べることもできます!詳しくはこちらの記事をどうぞ。

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もっと深海魚が知りたい人にオススメの記事

今回は「有名な深海魚」というテーマで深海魚を紹介してきました。

ですが、世の中にはまだまだユニークな深海魚がたくさんいます。

他のテーマについてもまとめているのでこちらからどうぞ。

もっと深海魚について知りたい方は、本を読むのもオススメです。

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この記事を書いた人

水族館や深海魚・水産に関わることなどが大好きです。
大学院で深海魚に関する研究をしていましたが、2020年に社会人になり
働きながらブログをちょこちょこと書いています。

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