今回は、数少ないプランクトン食である深海ザメの「メガマウスザメ」について、詳しく解説していきます。
他の深海魚についても画像や動画を交えて紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
深海ザメ「メガマウスザメ 」とは?
「メガマウスザメ」はネズミザメ目の魚で、メガマウスザメ科に属している深海ザメの一種です。
和名:メガマウスザメ
分類:脊索動物門ネズミザメ目メガマウスザメ科
大きさ:最大約 7.1 m
生息水深:約 200 m
多くの深海魚図鑑にも掲載されており、そのユニークな見た目で人気があります。
また、プランクトンを食ベて生活している、数少ないサメの一種です。
どこに住んでいる?
メガマウスザメは上記画像のように、太平洋やインド洋など非常に広く分布しています。温帯から熱帯まで幅広いですが、暖かい海での発見例が多いです。
生息水深は約200mなので、ギリギリ深海と言えるところに棲んでいます。
また、約50の発見例のうち、25%ほどが日本で発見されています。そのため、日本とは関係性の強い深海ザメと言えます!
どんな生態をしている?
前述の通り、メガマウスザメはプランクトンを食べて生活しています。
特徴的な大きな口(名前の通り)を使ってプランクトンを濾過します。
昼間は水深100〜200m程度、夜間は餌を求めて海面付近に上がってくると考えられています!
「地震が起こる前に浮上してくる」と言われることもありますが、深海魚と地震の関係については否定されています…。
メガマウスザメの特徴
メガマウスザメの持つ特徴は以下の通りです。やはり、プランクトンイーターはかなり大きな特徴ですね。
- プランクトンを食べて生活
- 日本での発見例が多い
- 名前の通り、大きな口
まずは「プランクトンを食べて生活する」ことです。
これは生存戦略の一つですが、プランクトンを食べるサメは全部で3種類しかいません。全て大型で、ゆったりとした泳ぎが特徴です。
続いて「日本での発見例が多いこと」です。
つい最近も2020年に東京湾の沖合で定置網にかかっているのが発見されています。また、日本と馴染みが深いこともあって、剥製が展示されている水族館もあります。
続いては「名前の通りの大きな口」です。
メガなマウスを持っているというのはやはり大きな特徴と言えます。この大きな口を開きながらプランクトンをゆったりと濾しとって生きています!
「メガマウスザメ」は食べると美味しい?
「メガマウスザメ」はクセがなく、意外と美味しいと言われています!
実際に刺身で食べたぼうずコンニャクさんは、以下のように称しています。
皮下の透明な層と筋肉部分を刺身にしたもの。皮下は魚らしいクセがなく、硬い。噛むと口溶けがしてイヤミのない味わい。筋肉は上品な白身の味で噛むとうま味を感じる。
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まだまだ発見例もかなり少ない深海生物なので、食べる機会はなかなかありませんが、一度は食べてみたい深海魚の一種です。
とはいえ、もっと簡単に食べられて非常に美味しい深海魚がたくさんいるので、まずはそちらにトライすることをオススメします!
メガマウスザメに会える水族館は?
現在のところ、生きたメガマウスザメに会える水族館はありません。展示されたという実績もまだありません。
体も大きいですし、飼育のノウハウもまだ蓄積されていないので、展示するのはかなり難しいです。
しかし、同じくプランクトンイーターで体長が大きいジンベエザメは展示が実現しています。もしかしたら、近いうちに展示される日も来るかもしれません。
生きた個体は観られませんが、標本を展示している水族館がいくつかあります。どうしても見たいという方は標本を見に行くのもオススメです。
- 沼津港深海水族館(静岡)
- 東海大学海洋科学博物館(静岡)
- 鳥羽水族館(三重)
- マリンワールド海の中道(福岡)
- 美ら海水族館(沖縄)
沼津港深海水族館の標本はかなり新しく、非常に見応えもあります。近くにお住まいの方はぜひ行ってみてください。
実現がいつになるかは分かりませんが、今後メガマウスザメの生きた個体を水族館で観れる日が来ることを願いましょう!
とにかく生きた深海魚に会いたい、という方はこちらの記事をご覧ください!
もっと深海魚が観たい人にオススメ
今回は深海ザメ「メガマウスザメ」について、詳しく紹介してきました!
ですが、まだまだ様々な深海魚が世の中には存在しています。
様々なテーマで深海魚をまとめているので、興味がある方はこちらからどうぞ。
もっと深海魚について知りたい方は、本を読むのもオススメです。綺麗な写真で深海魚を観ることができます!
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