今回は、一般の人にも大人気の深海ダンゴムシ「ダイオウグソクムシ」について詳しく解説したいと思います。
他の深海魚についても画像や動画を交えて紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
深海生物「ダイオウグソクムシ」とは?
「ダイオウグソクムシ」はフナムシの仲間で、スナホリムシ科に属する深海生物の一種です。
名前:ダイオウグソクムシ
分類:節足動物門等脚目スナホリムシ科
大きさ:約 40 cm
生息水深:約 200〜2,000 m
深海魚好きにも、そうでない人にも知名度があり人気者のダイオウグソクムシ。
実はダンゴムシよりもフナムシに近い仲間です。
どこに住んでいる?
実はダイオウグソクムシは、日本の周辺には生息していません。
日本にいるのは「オオグソクムシ」の方です。
ダイオウグソクムシは、メキシコ湾や西大西洋周辺の深海に住んでいます。
生息水深は約200〜1,000mです。この深さは「トワイライトゾーン」と呼ばれ、ギリギリ太陽光が届く深さでもあります。
ダイオウグソクムシはその微かな光を感じ取っているかもしれません。
どんな生態をしている?
ダイオウグソクムシは「深海の掃除屋」と呼ばれています。
その理由は、彼らが生き物の死骸を食べて生活しているから。深海に落ちてきた魚やクジラなどがダイオウグソクムシのエサになります。
とは言え、彼らはとてつもなく少食です!鳥羽水族館で飼育されていた個体は、5年間何も食べずに生き延びました。
また、のそのそと海底を歩くイメージがありますが、ダイオウグソクムシは背中を下に向けて海の中を泳いで移動することができます。
ダイオウグソクムシの特徴
ダイオウグソクムシの特徴は以下の通りです。
- ダンゴムシのように丸くなれない
- 何も食べなくても生きていける
- 漁師に嫌われている?
まずは「ダンゴムシのように丸まれない」ことです。
見た目はかなりダンゴムシに近いですが、実は完全に丸くなることはできません…。
続いて「何も食べなくても生きていける」ことです。
先ほども話した通り、ダイオウグソクムシは5年間も絶食した記録を持っています。数ヶ月の絶食は珍しいことではなく、深海というエサの少ない場所での生存戦略に優れていると言えます!
続いて「漁師に嫌われている」という特徴です。
ダイオウグソクムシは網にかかった魚たちを食い散らかすため、漁師に嫌われています…。
「ダイオウグソクムシ」は食べると美味しい?
結論から言うと「ダイオウグソクムシ」の味はあまり美味しくありません!
体が大きい割に身はかなり少なく、臭みもあるのでお勧めできません。ただ、一応エビやカニの仲間でもあるので、素揚げにすると甲殻類の風味がして意外とイケるという人もいます。
食べるなら小さめの「オオグソクムシ 」にしておいたほうが無難かと思います。笑
もし、美味しい深海魚が知りたい!という方は以下の記事をご覧ください。
ダイオウグソクムシに会える水族館は?
ダイオウグソクムシのように硬い殻に守られた深海生物は(エビやカニも)、圧力の変化に強い傾向にあります。
また、深海魚の人気が高まったこともあり、ダイオウグソクムシが水族館で観られるのは不思議なことではなくなってきました。
「鳥羽水族館」や「竹島水族館」など多くの水族館で飼育されています!ぜひ行ってみてください。
とにかく深海魚を観てみたい、という方はこちらの記事をご覧ください!
もっと深海魚が観たい人にオススメ
今回は深海ダンゴムシ「オオグソクムシ 」について詳しく紹介してきました!
ですが、世の中にはまだまだ様々な深海魚がいます。
様々なテーマで深海魚をまとめているのでこちらからどうぞ。
もっと深海魚について知りたい方は、本を読むのもオススメです。
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