今回は、深海や深海魚が大好きな私が、深海に関するよくある質問・疑問について、雑学形式でまとめてみました。
この記事を読むだけで、深海の基本的なことは理解できますし、一般的な人に自慢できるぐらいの深海の知識はつくと思います!
もっと詳しく深海について知りたいという人は、ぜひおすすめの本を読むことをオススメします!
「深海」は水深200mより深い場所
実は「深海」に対する厳密な定義はありません。
ただし、一般的には「水深 200 m以深」の場所を深海と呼びます。
当ブログでも同じように水深200m以深のところを深海と呼んでいます。
深海に行ったことがあれば深海魚になる?
深海魚の定義は、深海よりもかなり難しいです…。
人生(魚生?)のなかで深海に住む時期がある魚や、深海に行くことがある魚・深海に行ったことが確認された魚は「深海魚」と言うことが出来ます。
しかし、クロマグロやマンボウなど、深海に行くことが確認されているけど割とメジャーな魚も深海魚に入れるのか、というのは難しいところです!
ただ、個人的には深海に行く(行ける)魚は、全部深海魚と言っていいんじゃないかと思います。つまり、クロマグロやマンボウも深海魚ということですね。
深海魚の顔が怖いのは環境のせい
深海魚に怖い顔をしたものが多いのは、エサが少ない深海で、効率よく生きるために独自の進化を遂げたからです。
大きな獲物を捉えるための巨大な口や、捕らえた獲物を話さないための牙などを持つ深海魚は結構多いですよね。
このような独自の進化が、結果的に怖い顔に繋がっています!
深海に生き物だらけの場所がある
深海といえば、暗い・冷たい・食べ物が少ない、といったマイナスが非常に多い環境です。もちろん生物量も多くありません。
しかし、そんな深海にも生き物がたくさん集まっている場所があります。
それが「熱水噴出孔」と「鯨骨」です。どこからやってきたのか、非常に多くの生物が集合しています。
深海にも太陽の光は届く
実は深海にも太陽光は届きます。ただ、最大でも約1,000mほどまでしか届かないと言われています。
つまり、これ以上深くなると光が届かない真っ暗闇ということになってしまいます。
しかし、深海には発光する生物がたくさんいるので、意外と光は存在しているかもしれません。
植物は深海で光合成できない
植物が光合成するためには一定量の光が必要なのですが、その光量が届くのは、水深約200mまでです。
深海の一般的な定義は「水深 200 m以深」なので、基本的に深海では光合成できないということになります!
つまり、植物は深海で生きていくことは出来ない、ということです。
深海生物が光るのは理由がある
深海生物には魚やクラゲなど、発光するものがたくさんいます。
以下にまとめたように、発光するのには大きく5つの理由があるとされています。
- 光で身を隠す
- 敵の目をくらませる
- 仲間とコミュニケーションをとる
- 周囲を照らす
- 餌をおびき寄せる
深海は海の中の約95%を占める
海の平均水深はなんと約3,800mと言われています。そして深海は水深200mより深い場所です。
ここから計算すると、「海の約95%が深海」ということになります。
あまり知られていませんが、実は海のほとんどは深海なんです!ロマンがありますよね。
深海で一番深い場所は「水深10,000m以上」
世界で一番深いのは「マリアナ海溝」にある「チャレンジャー海淵」と呼ばれる場所です。
その深さは「約10,900m」です。
世界一高いエベレストがすっぽり入る、そんな深い海が地球には存在しています!
水深8,000mの場所に魚がいる
現在、世界で一番深い場所にいる魚は「マリアナスネイルフィッシュ」です。
この魚が発見されたのは「水深8,336m」で、発見したのはなんと日本の研究チームです。
これは非常に誇らしいことですね!
水深10,000m以上の場所に生き物がいる
現在、もっとも深い場所で発見された生き物は「カイコウオオソコエビ」という生き物です。
名前に「エビ」とついていますが、一般的によく知られているエビとは分類が違う、別の種類です。
カイコウオオソコエビは「深度10,000m」を超える場所でも確認されています。
深海魚に会える水族館がある
水深200m以上に住んでいる深海魚ですが、彼らに会うことはそこまで難しいことではありません。
日本には、深海魚の飼育に情熱を捧げている水族館がたくさんあります。
その中でも特に有名なのが下記の3水族館です。ぜひ行ってみてください!
より詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
美味しい深海魚もいる
深海魚と聞くとグロテスクなイメージを浮かべる人が多く、「不味そう」というイメージを持つ人が多いかと思います。
しかし、「美味しい深海魚」実は結構いるんです。
普段食用として人気のあるアンコウやキンメダイは、一応深海魚に当てはまりますがとても美味しいですよね。
他にもたくさん美味しい深海魚がいるので、こちらの記事をチェックしてみてください!(もちろん美味しくない深海魚もたくさんいます…)
深海の温度は大体2〜4度ぐらい
海の温度は海面の近くで高くなっており、水深が深くなるにつれて下がっていきます。
海の中の温度は水深1,000mほどまで順調に下がっていき大体2〜4度となります。
ただし、この辺りで温度変化は止まり、それより深い場所でもほとんど一定です。
しかし、深くなるにつれて圧力が上昇し水温が上がるという現象もみられます。
深海魚のオススメ図鑑はコレ
深海魚のオススメ図鑑を一つあげるとすれば「深海生物大辞典」です。
こちらは深海魚検定の公式テキストにもなっている本なので、非常におすすめです。深海魚入門にぴったりの本と言えます。
写真が綺麗で見やすく、載っている深海魚の種類も多いです。
他にも深海魚の本が知りたいという人はこちらの記事を読んでみてください!
深海魚と地震は関係ない
珍しい深海魚が発見されると「地震の前兆だ」と言われることが結構あります。
SNSで騒がれることも結構多いです。しかし、深海魚と地震に関係はありません。
最近深海魚が多く発見されているのは、深海魚の知名度が高まってきたことが原因とされています。
以前から珍しい深海魚は獲れていましたが、値段がつかないので捨てている漁師さんが多かったため、世の中に情報が回ることがありませんでした。
人間が深海に行くと肺が潰れる
人間が深海に行くと、肺が潰れます…。なので呼吸ができなくなります。
体全体が潰れるということはないですが、空気は圧力の影響を受けやすいので空気が溜まっている肺にダメージがあります。
ただ、世界には水深300m以上の潜水記録もあるので、生身でも深海に行くことは可能、とも言えるかもしれません。
「深海魚」が水圧に耐えるための対策がスゴイ
水深が深くなればなるほど、生物の体にかかる水圧は大きくなっていきます。
人間はそこまで深く潜れませんが、深海魚はなぜ深い場所で生きていけるのか?
その秘密は下記にまとめた通りです。
- 浮き袋を持たない
- 脂肪を蓄える
- 筋肉のほとんどを水分にする
- 硬い殻を持つ
- タンパク質の配列を変化させる
- 圧力に対応した物質を持つ
より詳しくは、こちらの記事を呼んでみてください!
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