深海で一番深い場所はどこ?世界一深い場所にいる魚は何?

今回は「深海の一番深い場所」「世界一深い場所にいる魚」について紹介します。

「深海」と聞いてもどれぐらい深いのか、なかなかイメージがつきづらい人が多いと思います。そして、どんな魚が世界一深い場所にいるのか、気になる方も多いのではないでしょうか?

ぜひ、この記事を読んで深海魚についてもっと理解を深めてください!

あわせて読みたい
【自宅でもOK】美味しい深海魚が買えるオススメの通販サイト3選! 発見されるとSNSで話題になったり、テレビで紹介されたり、徐々に知名度が上がってきている深海魚ですが、皆さんはどんなイメージがあるでしょうか? 深海魚は気持ち悪...
目次

深海で一番深いのは「マリアナ海溝」

深海というのは一般に深度200m以下の場所のことを言います。

そしてその割合は海の中の95%を占めます。海を綺麗にならした場合、海の平均深度は約3,800mになります。これは富士山がすぽっと入ってしまうほどです…。

そんな広大な海の中で一番深いのは「マリアナ海溝」という場所です。

グアムの左下、日本とインドネシアの間にある海溝です。そしてその深度はなんと「約10,900m」これは世界最大の山であるエベレストをひっくり返してもすぽっと入ってしまうほどです。

ここから海の大きさ、深海のロマンの大きさが分かると思います。

まだまだ未知の生物がたくさんいることが予想できます!

世界一深い場所にいる魚は「シンカイクサウオ」

深海で一番深い場所は「マリアナ海溝」でしたが、世界で一番深い場所にいる魚はなんなのか。

それは「シンカイクサウオ」の一種です。

正式には「マリアナスネイルフィッシュ」という名前で、深海をゆらゆらと泳ぐ姿が動画に収められています。

マリアナスネイルフィッシュとは?

名前:マリアナスネイルフィッシュ
分類:脊索動物門カサゴ目クサウオ科
大きさ:約 20 cm
生息水深:6,000 m以深

マリアナスネイルフィッシュの体は、かなりブヨブヨとしており柔らかいです。

これは深海の超高圧に耐えるためです。プルプルのゼラチンのようなもので、水分がかなり多いと考えられています。

この魚が発見されたのは「水深 8,178m」なんと発見したのは日本の研究チーム。
2023年の4月にこの記録は更新され、「水深 8,336m」が最新の記録となりました。また、これを発見したのは今回も日本の研究チームです。

これは非常に誇らしいことです!

世界一深い場所にいる生き物は「カイコウオオソコエビ」

深海で一番深い場所にいる魚を紹介しましたが、海に住んでいるのは魚だけではありません。

では、一番深い場所にいる生き物は何か?答えは「カイコウオオソコエビ」です。

カイコウオオソコエビとは?

和名:カイコウオオソコエビ
分類:節足動物門端脚目
大きさ:約 4.5 cm
生息水深:6000 m以深

カイコウオオソコエビはヨコエビと呼ばれる生物の仲間で、エビとは少し違う種類です。

カイコウオオソコエビは「深度10,000m」を超える場所でも確認されており、最も深い場所で生活している生き物です。

体内には大量の脂肪を蓄えており、餌の少ない環境でエネルギー源にしています。

生息域が深すぎるため、まだ生態について分かっていないことも多い生き物です!

世界一深い場所にいる哺乳類は「マッコウクジラ」?

深海で一番深い場所にいる生き物を紹介しましたが、私たち人間と同じ哺乳類はどうなのでしょうか?

答えは「マッコウクジラ」か「アカボウクジラ」です。

どちらも深い場所に潜ることで有名なクジラで、マッコウクジラはダイオウイカが好物です。

深海に潜るクジラ①「アカボウクジラ」

和名:アカボウクジラ
分類:脊索動物門アカボウクジラ科
大きさ:約 7 m
生息水深: 最大約 3,000 m

まずは「アカボウクジラ」を紹介します。

クジラの中で最も深く潜水する種類の一つで、最大3,000mまで潜水した記録があります。

約3,000mもの深くて長い潜水をするためには、高い圧力に耐える特別な構造が必要です。

しかし、どんな構造が深海に適応しているのかまだよく分かっていません…。

深海に潜るクジラ②「マッコウクジラ」

和名:マッコウクジラ
分類:脊索動物門マッコウクジラ科
大きさ:最大 18 m
生息水深:最大 3,000 m

続いて紹介するのは「マッコウクジラ」です。

ダイオウイカとの格闘が有名なクジラで、深海に潜るクジラとしても人気です。

マッコウクジラの主な餌は、ダイオウイカを含むイカ類で、ダイオウイカの住む深度1,000mまで約10分で潜ることができます。

こちらも最大の深度は約3,000m。

非常に深いところまで潜ることができる哺乳類の一種です。

まとめ:過酷な深海に生きる生き物がたくさん

深海という「高圧・低温で光も届かない」そんな過酷な場所にたくさんの生物が生活しています。

深海に生きる生き物たち
  • 「マリアナスネイルフィッシュ」
  • 「カイコウオオソコエビ」
  • 「マッコウクジラ」
  • 「アカボウクジラ」

もしかしたら、まだまだ深い場所にいる生き物がいるかもしれません。

今後の研究を楽しみに待ちましょう!

様々な深海生物に出会える水族館

深海魚大国かつ水族館大国である日本には「深海魚に出会える水族館」もあります。

ぜひ実際に訪れて、実際に動き回る姿を観て楽しんでみてください。そして水族館の魅力を感じてください。

この中でも特に深海魚で有名なのは静岡県の「沼津港深海水族館」と愛知県の「竹島水族館」です。

迷ったらこちらに行ってみてください。特に沼津港では深海魚を食べることもできます!

深海魚に出会える水族館については、こちらの記事をどうぞ!

あわせて読みたい
深海魚・深海生物に会うならココ!オススメ水族館8選 「水族館で生きた深海魚・深海生物に会いたい」と思っている方は結構多いと思います。 深海魚は基本的に「水深200m以下」という高圧の環境に住んでいるため、その生態は...

深海魚はまだまだ不思議がいっぱい

今回は「世界一深い場所とそこに住む生き物」というテーマで深海の魅力を紹介してきました。

ですが、深海にはまだまだ魅力があります。

他のテーマについてもまとめているのでこちらからどうぞ。

もっと深海魚について知りたい方は、本を読むのもオススメです。

あわせて読みたい
【大人もハマる!】深海・深海魚好きにオススメの本・図鑑11選 とても変わった見た目や生態をしている深海魚。可愛い種類もいれば、格好いい種類もいます。 そして「そんな深海魚についてもっと知りたい!」と思っている人はどんどん...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

水族館や深海魚・水産に関わることなどが大好きです。
大学院で深海魚に関する研究をしていましたが、2020年に社会人になり
働きながらブログをちょこちょこと書いています。

コメント

コメント一覧 (1件)

コメントする

目次