深海のウニ・ヒトデとその仲間達10選:ウミユリも?

今回は「深海に住むウニやヒトデについて知りたい!」というあなたに、深海のウニ・ヒトデ達を紹介します。

ここでは深海にいるウニとヒトデと同じ「棘皮動物」に属している生き物に焦点を当てています。

ナマコについては別途まとめているので、よければこちらをどうぞ!

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目次

深海に住んでいるヒトデの仲間

まずは深海に住むヒトデの仲間を紹介します。深海のヒトデには足が無数にあるのものなど、生命力の強いものが多いです!

深海のヒトデたち
  • オキノテヅルモヅル
  • セノテヅルモヅル
  • トゲクモヒトデ
  • キタクシノハヒトデ
  • ニホンフサトゲニチリンヒトデ

深海のヒトデ①「オキノテヅルモヅル」

和名:オキノテヅルモヅル
分類:棘皮動物門ツルクモヒトデ目テヅルモヅル科
大きさ:約 12 cm
生息水深: 16〜1,000 m

まず紹介するのは「オキノテヅルモヅル」です。

テヅルモヅルの腕は、先に行くにしたがって細かく分岐していっています。テヅルモヅルは海底で腕を広げて、流れてくるマリンスノウを食べます。

その際に捕らえる生物を増やすために、腕が細かく分岐していると考えられています。

深海のヒトデ②「セノテヅルモヅル」

和名:セノテヅルモヅル
分類:棘皮動物門ツルクモヒトデ目テヅルモヅル科
大きさ:約 25 cm
生息水深:40〜880m

続いてのヒトデは「セノテヅルモヅル」です。

5本の腕が20回以上分岐したヒトデの仲間です。

こちらも同じテヅルモヅルなので、腕を広げて流れてくる生物を待ち構えています。

底引き網漁でよく獲れますが、食用にならないので現状は厄介者です!

深海のヒトデ③「トゲクモヒトデ」

和名:トゲクモヒトデ
分類:棘皮動物門クモヒトデ目トゲクモヒトデ科
大きさ:約 10 cm
生息水深: 20〜200 m

続いて紹介するのは「トゲクモヒトデ」です。

クモノように長い腕を持ち、そこにトゲがびっしり生えたヒトデです。

日本海の沿岸や房総半島以南の太平洋岸に分布しています。

長い腕はかなり自由に動かすことができ、餌を捕まえたり移動したりするのに使います!

深海のヒトデ④「キタクシノハクモヒトデ」

和名:キタクシノハクモヒトデ
分類:棘皮動物門クモヒトデ目クモヒトデ科
大きさ:約 1 cm
生息水深: 3〜3,000 m

続いて紹介するのは「キタクシノハクモヒトデ」です。こちらもクモヒトデの仲間。

実は棘皮動物で最も種類が豊富なグループで、世界中で約2,300種類が知られています。

北日本の沿岸・水深200〜500mの場所では、海底を覆い隠すような密度のキタクシノハヒトデが発見されています。

たくさんの仲間と襲いかかることで、動き回る魚を捕らえることもあります!

深海のヒトデ⑤「ニホンフサトゲニチリンヒトデ」

(画像はフサトゲニチリンヒトデ)

和名:ニホンフサトゲニチリンヒトデ
分類:棘皮動物門ニチリンヒトデ目ニチリンヒトデ科
大きさ:約 8 cm
生息水深:90〜2,090 m

続いて紹介するのは「ニホンフサトゲニチリンヒトデ」です。

名前の通りトゲがたくさんあります。

一般的なヒトデは5本の腕を持っていますが、ニチリンヒトデの仲間は10本以上の腕を持つことが多いです。腕の数は個体によって変わります。

ニホンフサトゲニチリンヒトデはとても貪欲で、ウニやナマコ・他のヒトデ類も食べてしまいます。

深海に住んでいるウニ3選

ここからは深海に住むウニを3種類紹介します。ウニはじっとしているイメージがあるかもしれませんが、動き回る種類もいます!

深海のウニたち
  • ウルトラブンブク
  • オウサマウニ
  • フクロウニ

深海のウニ①「ウルトラブンブク」

和名:ウルトラブンブク
分類:棘皮動物門ブンブク目ヘイケブンブク科
大きさ:約 20 cm
生息水深: 560〜1,615 m

まず紹介するのは「ウルトラブンブク」です。

ブンブクというのはウニの仲間で、「ブンブクチャガマ」という変な名のウニもいます。

ブンブク目のウニは砂の中に潜る種類が多いですが、ウルトラブンブクは海底を歩き回ります。深海底で群れになって動く姿が発見されています。

サイズも約20cmととても大きく、非常に変わったウニです。

深海のウニ②「オウサマウニ」

名前:オウサマウニ科の仲間
分類:棘皮動物門板足目カンテンナマコ科
大きさ:約 5 cm
生息水深: 150〜300 m

続いて紹介するのは「オウサマウニ科の仲間」です。

普通のウニと比べてトゲがかなり太く、トゲにフジツボが付いていることもあります。

トゲを取り除くと王冠のように見えるためオウサマウニと呼ばれますが、種の同定がかなり困難な生き物です。

水族館などで展示される際は、オウサマウニ科の一種という表現がされることが多いです。

深海のウニ③「フクロウニ」

和名:フクロウニ
分類:棘皮動物門フクロウニ目フクロウニ科
生息水深: 100m 〜

最後に紹介するのは「フクロウニ」です。

原始的な特徴を持つウニの仲間で、硬い殻を持っていません。

形は上下に平べったくなっており、袋のような突起がついているのが特徴。

この突起は弾力がありますが、触ると簡単に外れてしまいます。どういう役割があるのでしょうか…。

深海に住んでいるウミユリの仲間

最後はウミユリの仲間を紹介します。ウミユリも棘皮動物に属しており、ヒトデやウニの仲間です。

「ユリ」と名前がついていますが、植物ではなくれっきとした動物です!

同じ棘皮動物に属していますが、非常に変わった見た目をしています。

深海のウミユリたち
  • トリノアシ
  • ムーランルージュ

深海のウミユリ①「トリノアシ」

和名:トリノアシ
分類:棘皮動物門ゴカクウミユリ目ゴカクウミユリ科
大きさ:30〜50 cm
生息水深: 100〜500 m

まず紹介するのは「トリノアシ」です。

日本の近海で最も一般的なウミユリで、比較的浅い海に生息している種類です。

固着生活が基本ですが、海底をはって動く姿も目撃されています。

ユリの花びらのような触手を広げて、海中に存在する有機物を食べながら生活をしています!

深海のウミユリ②「ムーランルージュ」

種類:ムーランルージュ科の仲間
分類:棘皮動物門ゴカクウミユリ目ムーランルージュ科
生息水深:約 1,500〜1,800 m

続いて紹介するのは「ムーランルージュ科の一種」です。

ムーランルージュ科のウミユリは、触手の部分が赤く染まっており花びらのよう。

こちらもウミユリの仲間です。生息水深はかなり深く、ポツンと立つ姿が非常に美しいです。

こんな生物が深海で佇んでいるというのはなんとも不思議です!

様々な深海生物に出会える水族館

深海魚大国かつ水族館大国である日本には「深海魚に出会える水族館」もあります。

ぜひ実際に訪れて、実際に動き回る姿を観て楽しんでみてください。

そして水族館の魅力を感じてください。

この中でも特に深海魚で有名なのは静岡県の「沼津港深海水族館」と愛知県の「竹島水族館」です。迷ったらこちらに行ってみてください。

特に沼津港では深海魚を食べることも出来ます!

深海魚に会える水族館についてはこちらの記事をどうぞ!

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深海魚はまだまだ不思議がいっぱい

今回は「深海に住んでいるウニやヒトデたち」というテーマで深海魚を紹介してきました。

ですが、世の中にはまだまだ様々な深海魚がいます。

他のテーマについてもまとめているのでこちらからどうぞ。

もっと深海魚について知りたい方は、本を読むのもオススメです。

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この記事を書いた人

水族館や深海魚・水産に関わることなどが大好きです。
大学院で深海魚に関する研究をしていましたが、2020年に社会人になり
働きながらブログをちょこちょこと書いています。

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