今回は「深海に住むエイについて知りたい!」というあなたに、深海エイ達を紹介します。
深海に住んでいるエイ達は電気を出すものが結構います。あまり特集されることがないので、知らない種類がたくさんいると思います!
他にもたくさんの深海魚を特集しているので、興味がある方は他の「まとめ」もぜひ見てみてください。
深海のエイ①「スベスベカスベ」
↑写真は上記HPからご覧ください。
和名:スベスベカスベ
分類:脊索動物門ガンギエイ目ガンギエイ科
大きさ:約 80 cm
生息水深: 160〜1,470 m
まず紹介するのは「スベスベカスベ」です。
印象的な名前のエイを最初に持ってきました。
まず「カスベ」はエイに良く使われる名前で、魚のカスっぺというところが由来です。なんとも悲しい名前ですね…。
また「スベスベ」というのはそのままで、鱗が少なくて触った感じがスベスベというところが由来です。
スベスベカスベは電気を出すエイです。尻尾の両側に細長い発電器が1個ずつあります。敵を攻撃したり、身を守るのに利用します!
深海のエイ②「ミツボシカスベ」
和名:ミツボシカスベ
分類:脊索動物門ガンギエイ目ガンギエイ科
大きさ:約 90 cm
生息水深:約1,000〜2,300m
続いてのエイは「ミツボシカスベ」です。
2019年に初めて駿河湾で発見され、少し話題になったエイです。
こちらも発電器を持ったエイで、名前の由来は3箇所にトゲがあること。
ミツボシカスベの眼はかなり小さく、視覚にはほぼ頼らずに獲物を探していると考えられています。
また、体の背面の中央部分に20本ほどの力強いトゲが一列に並んでいるため、触るときは要注意です。
深海のエイ③「コマンドルカスベ」
↑写真は上記HPから!
和名:コマンドルカスベ
分類:脊索動物門エイ目ガンギエイ科
大きさ:約 90 cm
生息水深: 160〜950 m
続いて紹介するのは「コマンドルカスベ」です。
ベーリング海やオホーツク海など、冷たい海で捕獲が記録されているエイです。
コマンドルカスベの特徴は、背面に一列に並んだたくさんのトゲ。ミツボシカスベより数が多いです。体の背面には鱗が少なく、ツルツルとした肌触りです。
食用に利用されることはほぼありません。
深海のエイ⑤「オナガカスベ」
↑写真は上記HPをどうぞ!
和名:オナガカスベ
分類:脊索動物門ガンギエイ目ガンギエイ科
生息水深:約 300〜1,000 m
続いて紹介するのは「オナガカスベ」です。
北日本の太平洋に生息しています。
名前が示すように尻尾が長いエイです。ですがめちゃくちゃ長い、というほど長いわけではありません。
また、スベスベカスベとは違って体の表面がザラザラしているので、触ってみると少し痛く感じます。
青森の方では底引き網漁で漁獲され食用にされることもあります。
深海のエイ⑥「タイワンイトマキエイ」
和名:タイワンイトマキエイ
分類:脊索動物門トビエイ目トビエイ科
大きさ:約 3 m
生息水深: 最大約 1,900 m
ここからはカスベと付いていないエイです。
ということで、まずは「タイワンイトマキエイ」です。かなり大型で珍しいエイです。
世界各地の熱帯域の海で発見されており、一日の行動範囲も最大49キロとかなり広いことがわかっています。
過去に行われた行動研究では、約1,900mまで潜水していることが明らかになっていますが、まだ不明なことも多いです。
深海のエイ⑦「パシフィック・ホワイト・スケート」
和名:パシフィック・ホワイト・スケート
分類:脊索動物門ガンギエイ目ガンギエイ科
大きさ:最大 1.5 m
生息水深:800〜3,000 m
続いて紹介するのは「パシフィック・ホワイト・スケート」です。
白っぽい体に飛び出た目を持つエイです。
このエイは、卵を育てるための場所に熱水噴出孔の側を選んだことで、話題になったエイです。
熱水噴出孔とは、火山に温められて熱水やガスを噴出している場所です。その側に卵が産み付けられていました。熱水噴出孔は一般の生物にとっては、生きやすい場所とは言えません。
そんなところに卵を産んだ理由はいまだ謎のままです。
深海のエイ⑧「イトヒキエイ」
↑写真は上記HPをどうぞ!
和名:イトヒキエイ
分類:脊索動物門ガンギエイ目ガンギエイ科
大きさ:約 40cm
生息水深: 600〜1,000 m
続いて紹介するのは「イトヒキエイ」です。
尻尾の部分が細長いことから、イトヒキエイと呼ばれています。イトヒキエイの特徴は細長い尾と、顔の先に伸びたチョビヒゲのような器官。面白い見た目をしています。
また裏返すと腹ビレがありますが、その形も人間ががに股をしているようで、なんともユーモアがあります。
深海のエイ⑨「ヤマトシビレエイ」
↑写真は上記HPを参照してください
和名:ヤマトシビレエイ
分類:脊索動物門シビレエイ目シビレエイ科
大きさ:最大 1 mほど(オスは少し小さい)
生息水深: 約 1,000 m
続いて紹介するのは「ヤマトシビレエイ」です。
名前から分かる通り、電気を発します。
東北地方より南の太平洋沿岸から東シナ海にかけて生息しており、背びれが2つあるというところから他のシビレエイと区別されます。
割と大型のエイで発電力も強いので、漁獲されたら気をつけて扱う必要があります。
台湾の市場では時々見られますが価値はほとんどありません。
深海のエイ⑩「ムツエラエイ」
和名:ムツエラエイ
分類:脊索動物門ムツエラエイ目ムツエラエイ科
大きさ:最大 1.7m
生息水深: 500〜1,120 m
続いて紹介するのは「ムツエラエイ」です。
6対のエラ(普通のエイは5対)や、ゼラチン質の長い口を持った変わったエイです。
インド太平洋に広く分布しており、基本的には深海性のエイですが浅瀬に上がってくることもあります。
口の形や体の幅が成長段階に変化することから複数の種類がいると考えられていましたが、研究の結果、全て同じ種でした。
沼津港深海水族館では飼育経験もあるので更なる研究が期待されます!
深海のエイ11「マツバラエイ」
↑写真は上記HPから!
和名:マツバラエイ
分類:脊索動物門ガンギエイ目ガンギエイ科
生息水深:800〜1,200 m
最後に紹介するのは「マツバラエイ」です。
体の両面が黒紫色の変わったエイです。東北地方や北海道の太平洋沿岸に生息しています。
食用としても利用されることのあるエイで、軟骨魚類特有の歯ざわりが最高です!
様々な深海生物に出会える水族館
深海魚大国かつ水族館大国である日本には「深海魚に出会える水族館」もあります。
ぜひ実際に訪れて、実際に動き回る姿を観て楽しんでみてください。
そして水族館の魅力を感じてください。
この中でも特に深海魚で有名なのは静岡県の「沼津港深海水族館」と愛知県の「竹島水族館」です。迷ったらこちらに行ってみてください。
特に沼津港では深海魚を食べることも出来ます!
深海魚に会える水族館についてはこちらの記事をどうぞ!
深海魚はまだまだ不思議がいっぱい
今回は「深海に住んでいるエイたち」というテーマで深海魚を紹介してきました。
ですが、世の中にはまだまだ様々な深海魚がいます。
他のテーマについてもまとめているのでこちらからどうぞ。
もっと深海魚について知りたい方は、本を読むのもオススメ。
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