【新種も!】深海のダンゴムシ8選:ダイオウグソクムシだけじゃない?

今回は「深海に住むダンゴムシ類に、どんな種類がいるか知りたい!」というあなたに、深海ダンゴムシ達を紹介します。

深海に住んでいるダンゴムシと言えばダイオウグソクムシがとても有名ですが、もちろん他にも種類がいます!

正確にはグソクムシ達は、ダンゴムシよりもフナムシに近い仲間です。ダンゴムシとは属する亜目が違います。

他にもたくさんの深海魚を特集しているので、興味がある方は他の「まとめ」もぜひ見てみてください。

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深海のダンゴムシ①「エノスイグソクムシ」

和名:エノスイグソクムシ
分類:節足動物門等脚目スナホリムシ科
生息水深: 約 200〜1,000 m

まず紹介するのは「エノスイグソクムシ」です。「エノスイ」の由来は、神奈川県にある新江ノ島水族館です。

エノスイグソクムシは2022年に新種登録された生き物で、展示されている間は「ダイオウグソクムシ」として扱われていました。

冷凍標本を台湾の研究者に分析してもらったことで、新種ということが明らかになりこの名前がつきました。

そのため、生態などは全くわかっていないのが現状です。ただ、見た目もダイオウグソクムシとほぼ同じで判別も困難ということなので、ダイオウグソクムシとほぼ同じ生態であることが考えられます。

深海のダンゴムシ②「バシノモス」

和名:バシノモス
分類:節足動物門等脚目スナホリムシ科
生息水深: 約 500 m

まず紹介するのは「バシノモス」です。

見た目から分かる通りグソクムシの仲間で、2006年に新種として記載されました。

ニューカレドニア周辺で発見された種で、海の底でゆっくり暮らしていたそうです。食性はダイオウグソクムシなどと同じ、腐肉性で生き物の死骸を好みます。

バシノモスは、沼津深海水族館での展示実績があります。

ちなみに現地での捕獲方法は、鶏肉を利用したそうです。

深海のダンゴムシ③「ムンナの仲間」

和名:ムンナの仲間
分類:節足動物門等脚目ムンナ科
大きさ:約 1 cm
生息水深:浅海〜5,000m

続いてのダンゴムシは「ムンナの仲間」です。

ダイオウグソクムシと同じ等脚目ですが、見た目はダンゴムシっぽくはないですね。

両腕にハサミを持っている生き物で、カマキリのような見た目もしていますがこの特徴を持っているのはオスだけです。

普段はクジラの骨を覆う細菌の上で、細菌を餌にして暮らしていると考えられています。深海にはまだまだ変わった生き物がたくさんいますね!

深海のダンゴムシ④「ニホンコツブムシ」

写真はニホンコツブムシの仲間です。

和名:ニホンコツブムシ
分類:節足動物門等脚目コツブムシ科
大きさ:約 2 cm

続いて紹介するのは「ニホンコツブムシ」です。

色もプラスして、一番ダンゴムシっぽい見た目をしているのがこちら。

海のダンゴムシと言えば、ダイオウグソクムシやオオグソクムシが非常に有名です。しかし、彼らは完全に丸くなることはできません。

一方で「ニホンコツブムシ」はしっかりとダンゴムシのように丸くなることができます。

実は海のダンゴムシという名前にふさわしいのは、ニホンコツブムシかもしれません…。

深海のダンゴムシ⑤「キクイムシの仲間」

出典:Wikipedia

和名:キクイムシの仲間
分類:節足動物門等脚目キクイムシ科
大きさ:数mm 〜 1 cm
生息水深: 数百 m

続いて紹介するのは「キクイムシの仲間」です。

この生き物は海底に沈んだ「木」の中に住んで生活しています。

こちらもダンゴムシっぽい見た目をしており、丸ーくなることもできます。

ヤスリ状のアゴを持っているため、沈んだ木材に穴を開けることができます。

深海から取れた木を割ってみると、中からキクイムシが出てくるかも?

深海のダンゴムシ⑥「メナガグソクムシ」

和名:メナガグソクムシ
分類:節足動物門等脚目スナホリムシ科
大きさ:約 1〜3 cm
生息水深:約 200〜400 m

続いて紹介するのは「メナガグソクムシ」です。

他の生物に半寄生しながら生きる、少し怖い?生き物です。

オオグソクムシや先ほど紹介したバシノモスは、生き物の死骸を食べて生活する腐肉性ですが、メナガグソクムシは魚の体液を食料にしています。

ですが、ずっとくっついているわけではなく、満腹になったら魚から離れて消化を待ちます。

顔を見てみると、左右の眼が繋がって一つの長い眼のようになっています。この特徴からメナガグソクムシと呼ばれます。

深海のダンゴムシ⑦「オオグソクムシ」

和名:オオグソクムシ
分類:節足動物門等脚目スナホリムシ科
大きさ:約 10〜15 cm
生息水深: 150〜600 m

続いて紹介するのは「オオグソクムシ」です。

ここからは有名な海のダンゴムシ達を詳しく紹介していきます。

オオグソクムシは日本近海にも生息しています。サイズのインパクトが小さいため、ダイオウグソクムシと比べると人気は薄いです。

また、長期で絶食するダイオウグソクムシとは違い、オオグソクムシはしっかりと餌を取ります。

食べてみるとエビやシャコのような味わいで結構美味しいと評判なので、興味がある人は挑戦してみてください!

深海のダンゴムシ⑧「ダイオウオオグソクムシ 」

和名:ダイオウグソクムシ
分類:節足動物門等脚目スナホリムシ科
大きさ:約 20〜40 cm
生息水深: 200〜1,000 m

最後に紹介するのは「ダイオウグソクムシ」です。

深海にいるダンゴムシと言えばコレ!

見た目のインパクトから非常に人気のダイオウグソクムシですが、実は日本の周囲の海には生息していません。メキシコ湾や西大西洋に住んでおり、「深海の掃除屋」とも呼ばれます。

ほとんど餌を食べないことでも有名で、鳥羽水族館では5年以上何も食べずに過ごした個体がいました。

様々な深海生物に出会える水族館

深海魚大国かつ水族館大国である日本には「深海魚に出会える水族館」もあります。

ぜひ実際に訪れて、実際に動き回る姿を観て楽しんでみてください。

そして水族館の魅力を感じてください。

この中でも特に深海魚で有名なのは静岡県の「沼津港深海水族館」と愛知県の「竹島水族館」です。迷ったらこちらに行ってみてください。

特に沼津港では深海魚を食べることも出来ます!

深海魚に会える水族館についてはこちらの記事をどうぞ!

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深海魚はまだまだ不思議がいっぱい

今回は「深海に住んでいるダンゴムシたち」というテーマで深海魚を紹介してきました。

ですが、世の中にはまだまだ様々な深海魚がいます。

他のテーマについてもまとめているのでこちらからどうぞ。

もっと深海魚について知りたい方は、本を読むのもオススメです。

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この記事を書いた人

水族館や深海魚・水産に関わることなどが大好きです。
大学院で深海魚に関する研究をしていましたが、2020年に社会人になり
働きながらブログをちょこちょこと書いています。

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